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『The Sandbox』PC(ブロックチェーン)版が、スクエニなどの出資をうけ2020年日本リリース。スマホで成功した2Dゲーム世界を作るゲームが、3Dになってパワーアップ

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TSB Gamingは2020年3月31日本日、同社が開発中のボクセルゲームが作れるプラットフォーム『The Sandbox』のPC(ブロックチェーン)版を2020年後半に世界リリースし、日本向けにもサービスすることを発表した。
『The Sandbox』は仮想空間プラットフォームで、プレイヤーがゲーム世界を訪れてさまざまなゲームを体験したり、自らゲームを作ったりできるもの。
また、ブロックチェーン技術を活用して仮想世界でプレイヤーが作成したアイテムを売買可能となる。

開発する TSB Gaming はイタリアのマルタに本社を置く開発会社で、中国 Animoca Brands の子会社。
今回の日本サービス発表は、スクウェア・エニックスや BCryptos などからの出資を受けたことによるもので、今後はアタリゲームズとのコラボレーションも予定されているとのこと。

スマホゲーム好きの方なら『The Sandbox』の名前に反応する方もいるだろう。
そう、このゲームはスマホ向けにリリースされている2Dゲーム制作プラットフォームの『The Sandbox』を3Dにしたものだ。
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『The Sandbox』は物理演算なども利用した2Dのゲームを自由に作れるプラットフォームで、メーカー発表によると4,000万ダウンロードを達成し、100万の月間アクティブユーザーがいるという。
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『The Sandbox』を利用して公開された動画は2019年8月時点で335万以上、合計7千万の作品が作成されているとのこと。
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なお、『The Sandbox』を開発したPixowlは2018年にAnimoca Brandsに買収されており、3Dでマルチプラットフォーム(モバイルも予定されている)の『The Sandbox』を作ると発表されていた。
そのゲームが今回の『The Sandbox』のPC(ブロックチェーン)版となる。

予告動画はこちら。


現在開発中のブロックチェーン版『The Sandbox』は、プレイヤーがイーサリアム(ETH)
のブロックチェーンをベースに、ボクセルゲームを簡単に構築、所有、収益化できる仮想世界となっている。
ボクセルアセットを作成できる仕組み、アセット(LAND、キャラクター、アイテム等)を売買するためのマーケットプレイス、そして、インタラクティブゲームを作るゲームメーカーツールの3つが主要な構成要素になっており、これらのコンポーネントによってゲームを運営する管理者がいない環境でも、プレイヤーは作成したアセットを安全に保管、交換、そして売買できるという。03

アタリゲームズとのコラボでは、アタリゲームズがゲーム内のエステート(広大な土地空間)にテーマパークのような仮想空間を展開し、アタリゲームズが所持するゲームタイトルである『アステロイド』、『センティピード』、『Pong』、『ローラーコースタータイクーン』のボクセル版などが登場する予定。
そして、ゲーム制作者はアタリ仕様のアセットを自分のゲームに使えるようになるとのこと。
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いま、日本ではブロックチェーン技術を利用した対戦カードゲームがいくつか登場しているが、これらは対戦ゲームである以上バランスの問題が大きく、開発側の管理なくしてモノを作れないし、運営に大きく依存していてブロックチェーン技術の恩恵を受けているようには見えなかった。
しかし、運営がいなくても制作・取引・売買までできるのであれば、その意味もあるように感じている。
『The Sandbox』自体が良い物だったし、3Dになって作られる本作にも期待できそうだ。現在、PC版は事前登録が受付中だが、2D版は今も無料で入手できる。
気になったらDLしてみるといいだろう。

関連リンク:
The Sandbox PC版

アプリリンク:
The Sandbox Evolution (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 無料 / Steam)