みなさま、ごきげんやう。
本日は名家のお嬢様たちの権力争いを描く、高貴でお上品なゲヱム『薔薇と椿 ~伝説の薔薇の嫁~』を
まさか、ゲヱムをたしなむお嬢様、ゲーミングお嬢様ともあろうものが『薔薇と椿』をご存じないとは思いませんが……。
存じなければ“わからせてやる”のがゲーミングお嬢様の務め。この記事をごらんあそばせ。
「此の家すべての相続権は私にある筈です。無くても力づくで椿小路家を私のものにしてみせます」『薔薇と椿』は大正時代、華族の椿小路家を舞台に、お嬢様たちが家の相続権をめぐって、相手に上下関係を“わからせる”まで争う高貴な決闘ゲヱムですわ。
決闘のお作法は10先……ではなく、おビンタバトル。
2人のお嬢様が交互におビンタを繰り出し、相手の心が折れるまで頬を張り合うのです。
まず、「ひっぱたけ」と表示されているときに画面左に向かっておスワイプするとおビンタが炸裂し……。
「ひっぱたかれる!」と表示されているとき、画面を右に向かっておスワイプするとお相手のお嬢様のおビンタをおよけになれますわ。
▲説明はないが、避けた後に素早くおビンタするとカウンターできる。
これさえ理解すればあとは……。
!?
職場の隣で遊んでいるお嬢様はさっと画面をおスワイプするだけで簡単におビンタしてますのに……。
わたくしはおスワイプしても、なぜかお相手からおビンタされていますわッ!
そんな……馬鹿な……ですわ……ッ!
▲「ひっぱたけ!」と出ているのに、攻撃されている!?
2010年ごろにiPod Touchでゲームを初めてから、スマホ向けゲヱム歴10年の私が、ぽっと出のゲーミングお嬢様に負けるなんて。
なんたるクソゲー。わたくし、もうブチのギレェでしてよッ!
……ちょっと、その画面をお見せになって。
『薔薇と椿』では、連続してお相手におビンタすることで敵が気絶して、連続おビンタをする“つかめ”ボタンが出ますけれども……iPad Proだと肩口に“つかめ”ボタンが出ていますわ。
これがiPhone XR。胸元に“つかめ”ボタンが出ていますわ。
つまり……なんてことッ!
このゲーム、画面比率とサイズの調整が適当で、使用するスマートフォンによってボタンの位置、ひいては操作性までが変わりましてよ!
『薔薇と椿』のお相手は由緒正しい華族の家柄。
正しい軌道で素早くおスワイプしなければ、おビンタが当たらないどころか反撃されてしまいますわ。
それなのにッ!
端末によってはおビンタに必要な軌道が変わって、難易度が変わる。なんというクソクソのおクソッ!
おっと、はしたない。お排泄物ゲームですことよッ!
とはいえ、ブチ切れたおかげで冷静になれましたわ。
ゲーミングお嬢様たるもの、利用する道具など関係なくゲームを攻略できて当然でしてよ。
ロジクールだろうが、Steel Seriesだろうが、道具(ギア)は何を使っていても真の強者は勝のですわッ!
ということで、15分後に完全攻略(コンプリート)。
最初は大変なゲームかと思いましたけれど、おビンタを出せるおスワイプの軌道さえ覚えれば大変面白いゲヱムでしたわ。
高貴な映像のインパクトがまず最高でしてよ。BGMも、音楽に造詣のないお嬢様でも大正とかあの……その……あのあたりを思い出しますわ、きっと。
物語もキャラクターも特濃で、天井に張り付いて一族の様子を覗き見る家政婦の三田ほか、パロディもで、あたり一面におハーブがはえますことよ。
しかも、無料。
無料ということは、誰でも遊べるゲーミングお嬢様の基礎教養として開放されているということ。
最低限文化的なゲーミング生活を送るお嬢様の皆様なら、『薔薇と椿 ~伝説の薔薇の嫁~』を嗜まれていることと存じますが、運悪く未プレイでいらしたら今からプレイあそばせ。最後になりましたが、このゲームの操作で問題があったのは“つかめ”ボタンの表示だけで、おビンタの操作判定はどの端末でも同じこと、記事を書いている間にわかってしまいましたわ。
お排泄物だったのは私のテクニックでしてよ。ガッデム。
概要:
大正時代の華族たちが相続権を求めておビンタで争うお嬢様バトル。シュール
評価:7(要チェック)
おすすめポイント
独特の世界観
おビンタのタイミングがわかると気持ちいい
広告も少ないし、短時間で最後まで遊べる
気になるポイント
おビンタのルール(相手の頬めがけて素早くスワイプ)に気づかないとクソゲー
大きな端末でプレイすると素早いスワイプが難しい
アプリリンク:
薔薇と椿 ~伝説の薔薇の嫁~ (App Store 無料 / GooglePlay 無料)
販売:room6(日本)
開発:NIGORO(日本)
HP:https://saygames.by/レビュー時バージョン:1.0.2
課金:広告削除(250円~)
ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。語尾に「ですわ」とついていればお嬢様だと思っている。
Twitterでも情報発信中。