プレイステーション専門ゲーム誌『電撃PlayStation』が、3月28日発売のVol.686(上画像はVol.684のもの)を持って定期刊行終了となることを公式サイトにて発表した。
定期刊行終了の理由は「雑誌などのメディアを取り巻く状況の変化や、ゲーム情報発信のあり方の変化など、さまざまな要因」によるもの。
不定期刊行の増刊、ムック等は制作を検討しており、『電撃PS Live』の配信、動画、記事など電撃オンライン上での展開は今後も変わらないという。
時代の流れとは言え、寂しいといえば寂しい。
『電撃PlayStation』はかつてメディアワークスから、初代プレイステーション発売の3日後となる1994年12月16日に創刊号が発売され、長らく中心的なゲーム雑誌であり続けてきた。
▲創刊号はプリンセスメーカー。電撃PCエンジンの流れもあってか『ときメモ』も目立つし、メディアワークスの看板『フォーチュンクエスト』の名も見られる。画像は【電撃PS 20周年】歴史はここから始まった!より
ゲームを独自の視点で選んで「売れてなくても面白いゲームを見つけてプッシュする」手法はファミ通にない者だったし、『ガンパレード・マーチ』などスマッシュヒットを独自に生み出してきた。
また、セーブデータや体験版などのおまけも充実しており、これを目当てに買ったこともたくさんあった。
PS2時代に突入すると、『ファイナルファンタジーXI』などオンラインゲームをプレイヤーと一緒に遊ぶコミュニティ型のゲーム支援をするなど、異彩を放っていた雑誌だったが……。
よくよく考えてみると、体験版やセーブデータはウェブで配信できるし、コミュニティももはやインターネットやチャットツールの普及で別の場所に移ってしまったし、途中からゲーム紹介もウェブ記事などを見て買うようになってしまったし……。
確かに「昔お世話になった電撃」はすでに配信の進化で終わっていて、振り返ってみると「雑誌などのメディアを取り巻く状況の変化や、ゲーム情報発信のあり方の変化」という理由は納得がいく。
私自身、最近はWEBを見ても雑誌は買っていなかったし、寂しいが、これもまた時代の流れか……。