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起動する日によって風景が変わる散策ゲーム『SEVEN DOORWAYS』レビュー。お勧めはしない、しかし異世界好きには知って欲しいアプリ

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「これはゲームと言えるのか」とか「ゲーム性がない」とか、そんな感想が出そうなゲームがたまに遊びたくなる。
この『SEVEN DOORWAYS』もそのたぐいのゲームで、単に作者が描いたいくつかのスケッチ内を散策できるようにしたもの。“そこに世界がある”だけでゴールも駆け引きもない。
これを人に勧めることはしない。が、自分の記憶にとどめるためにここに記しておく。

本作はバーチャルスティックで移動するゲームで、どこかファンタジックな風景を、自然音を楽しみながら歩き回る(と言っても、マップは狭く1画面半程度)ものとなる。
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マップ上には白いマーカーがあり、そのうえで「魔法」ボタンを押すと石碑が登場し、周囲を照らす。
が、これは雰囲気を楽しむだけのギミックで、これ自体には一切の意味がない。
それどころかゲーム内にはゴールやミッションもなく、起動して「今日の風景はこれか」とみて、歩き回って、やめたくなったらいつやめてもいい。
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▲この場所は暗いが、動物の息遣いが聞こえる。

風景は曜日によって変化し(もしかしたら、30日に1度の隠し地形などあるかもしれないが)、それ以上の広がりはない。飽きたら終わりのシンプルなゲームである。
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最初に書いた通り、このゲームはお勧めしない。
ボリューム不足で、プレイしていて「毎曜日同じではなく、微妙に変化があったらなぁ」とか、ゲームの元となった膨大な量のスケッチからもっと多くをステージ化していてくれたら……などと思ってしまう。

ただ、このように様々なファンタジー世界を覗き見られるということに浪漫を感じるし、私はそこに満足している。『ナルニア物語』のように、さまざまな世界につながる扉があって、その先に世界がたくさんあって、それぞれを覗き見られる……そういったものに浪漫を感じるのは私だけではないと思っている。


そこに該当するなら……まあ、お勧めはしないが、好奇心を満たすために触ってみるのもありだとは思う。

概要:
曜日ごとに変化する風景と音を楽しむアプリ

評価:5(楽しめる)

おすすめポイント
 ファンタジックな風景を楽しめる

気になるポイント
 ゲームと聞いて想像する者とは違う。
 風景も1画面半とせまい

アプリリンク:
SEVEN DOORWAYS (App Store 250円 / itch.io $2~)

開発:Graeme Borland(米国)

HP:http://www.graemeborland.com/
レビュー時バージョン:1.0
課金:なし

ライター:寺島壽久(ゲームキャスト トシ)
ゲーム紹介サイト、ゲームキャスト管理人でゲームライター。
アクション、新しさのあるゲーム、旅を感じるゲームが好き。
Twitterでも情報発信中