2019年11月24日に行われたドット絵の祭典『Pixel Art Park』に出展された作品にて、『魔女の迷宮』などで知られるORANGE CUBE新作『猫のミュージックバー』が展示されていた。
ドット絵の祭典に展示されるだけあって、ゲームの見た目も曲もドット絵、チップチューン。
そして、プレイしてみるとオーソドックスながら細かい工夫があって期待できそう1作だった。
本作は、思い出を忘れた人々が集うミュージックバーを舞台としたリズムゲームで、物語と音楽、音楽ゲームが同時に楽しめるものとなっている。
バーの内部は自由に歩き回れて、懐かしのRPGのように人と会話して楽しめる。そして、会話の内容や選択した話題によって新しい曲が見つかる。
たとえば、「やっぱり何度も挑戦したボス戦の音楽は忘れられないね。」と、語る男からはRPGっぽい曲が得られる。
曲を手に入れて奥のジュークボックスを調べると曲選択画面へ。
ここではバーで手に入れた曲が表示されて自由に遊べる。難易度はEASY、NORMAL、HARDの3段階。ゲームのサントラ風カバーアートがいい味を出していた。
ゲームとしては画面奥から手前に迫ってくるノーツをタッチするオーソドックスなもの。
ただし、曲のジャンルによってタッチしたときの反応が異なる工夫がなされている。
体験できた2曲で言うと、メロディが鮮明な8bit系チップチューン曲ではタッチすると曲に音が重なってとても気持ちよかった。
逆に一般曲ではジングルが控えめに鳴るだけで曲を前面に押し出している印象。
そして、曲を攻略するとバーにいる人々が曲にまつわる思い出を語り、それに伴って『猫のミュージックバー』全体の大きな物語も進行していく。
今回は2曲のみの体験だったが、曲に応じて音の演出が変わる仕組みや物語の演出など、細かい工夫があってリリース時には話題になる可能性を感じられる1作だった。
現在のところ有料ゲームなのか、曲を追加で購入するものになるのかも決まっていないとのことだが、2020年にリリース予定とのことなので、遠くないうちに続報が出ることだろう。
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