突然に発表された携帯向けNintendo Switchこと、『Nintendo Switch Lite』(以下、Lite)。
「魅力的なハードで、当たり前に売れそうだな」と思っていたのだが、他所で「売れなさそう」という意味の記事を見かけて驚いたので、ここで自分が売れると思っている理由を書いておきたい。
(その記事はやや炎上狙いとも思えたので、リンクははらない)
Liteは機能制限されたSwitchだが、魅力はほぼ減らない
「Nintendo Switch Liteは、機能が制限されたSwitchである」と言われることがある。たしかにそうだ。Liteはドックで接続してテレビに接続できないし、Joy-conも付属しない。
一部のゲームは携帯モードに対応していなかったり、Joy-conがないと遊べないゲームもある。
だが、多くのSwitchのゲームは携帯モードに対応しているし、「据え置き機のゲームが遊べる携帯機」として映るはずだ。
だが、Liteは3DSの後継を待っている人たち……いま、据え置き樹として遊んでいない人に売れると考えている。
後者の人々にとってみれば「3DSにテレビ出力機能があったとしても使わないよ」という感覚になるだろうし、これまで安く携帯機を買ってきたなら29,800円は高く映ると考えられる。
19,800円のLiteは、そういった新規層の参入ハードルを下げる。Liteは、Switchのゲーム機が遊べる3DSの後継機になるだろう。
かつて『ポケットモンスター』などが売れたとき、最も驚かされたのは遊び方の変化だった。小学生が公園に集まれば、鬼ごっこなどが始まる。そんな遊び方の中に、ゲームボーイを持ちよって遊ぶというスタイルが加わっていった。
そんななかでも、Liteと同時期に出るゲーム『ポケットモンスター』は、そういった遊び方がなされるゲームだ。
友達が持っていて「これで遊ぼう!」と言い始めれば、持っていない子供も「Switchが欲しい」と親にねだる。親は安くなったSwitchを見て買い与える。
すでに1台ある家庭でも兄弟がいたり、親御さん自身がゲーマーだったりすると「子供にLiteを買い与えるか」ともなる。若年層に向けたキラーソフトの登場は、本体を宣伝する機会でもある。
Liteとポケモンを同時に販売することは、Switchを現在持っていない層に一気に広げる機会を作る。
携帯機なら1人1台売れる
携帯ゲーム機は、家族にテレビやゲーム機が使われてしまっているときも、自分だけの画面を持って遊べる。だから、3DSなどは兄弟で別々に買ってもらって遊ぶ状況も多かった。Liteの登場により、Nintendo Switchはそういったパーソナルゲームマシンとしてより普及するはずだ。
Nintendo Switch Liteが発売されることでSwitchは正式に3DSの後継機にもなり、若年層に普及し、日本では一家に一台から一人一台へ飛翔すると思っている。
少なくとも、年末はNintendo Switch Liteとポケモンが品薄になり、親御さんが必死に商品を探し求める程度に売れるのではないか。
これが、私の考えだ。
関連リンク:
Nintendo Switch Lite(Amazon)