子供向けの玩具を想起するようなかわいい見た目ながら、ゲームは本格派。基本無料ゲームとしてもなかなかに意欲的。
手札からAIで戦うモンスターを召喚して敵を取り囲み、ときに自らも魔法で武装して戦うオンライン対戦アクションゲームが登場した。
アソビズムの新作『ガンビット』である。
『ガンビット』の基本は見おろし視点のアクションで、オンラインを介して様々なルールで戦う対戦アクションゲームだ。
ただし、アクションバトルはゲームのメインではない。
ゲーム開始時に配られる“ビット”を戦況に応じて使い分けて勝利を得る戦術がメインに据えられている。
ビットとは、プレイヤーを支援する魔法のようなものだ。時間と共にたまるマナを消費して利用するため、乱発するとマナ切れの隙を突かれて負けてしまうが、うまく使えばこれ以上なく頼りになる。
ビットは大きく分けて4種類存在する。
モンスター種のは、使用するとその場に出現し、プレイヤーに付き従ってAIで戦ってくれる。
射撃型のモンスターを呼んでプレイヤーが前線を張ってもいいし、接近戦型のモンスターを大量に呼んで敵を取り囲んでもいい。いろいろな使い方ができる。
▲すぐ倒れるが何度も召喚できるもの、1回しか召喚できないが強力なものなどがいる。
次に“職業”ビット。このビットを使うと一定時間クラスチェンジし、プレイヤーキャラクターが強力な攻撃や特殊能力を使えるようになる。
3つ目はロボットや騎馬など、召喚後にプレイヤーが搭乗して戦う“乗り物”。
乗り物はダメージを受けると使えなくなってしまうが、壊れなければ制限時間なく戦える。
また、乗り物によってはプレイヤーが操作しなくても移動せずに戦うものもあり、使い方の幅は広い。
4つ目はアイテム。
敵の移動を妨げる罠だったり、単純に体力を回復するものだったりと、使いきりで即効性がある。
これらのビットは、ゲーム開始時にランダムに配布されるため、毎プレイ「手持ちのビットを使用しての勝ち筋」を考えてから戦場に挑む臨機応変さが求められるのがこのゲームのユニークな点となる。
▲プレイ開始時、ビットの中から能力が上がる「ACE」を1つだけ指定できる。
とはいえ、ランダムでは運ゲーになってしまう……と思ったのだが、遊んでみるとパーティーゲーム感が強く、すぐに気にならなくなってしまった。
まず、その見た目。
マナを限界まで使ってモンスターを召喚し、陣地を作って敵と戦うにぎやかさが良い。
次に多彩なバトルルール。
スタンダードなタッグ戦の“ガチバトル”、無人島で最後の1チームになるまで(言い忘れたが、このゲームは自動でマッチングされて2~3人のチームを組まされる)戦うバトルロイヤル。
どのルールもモンスターや職業ビットを絡めて戦い、妨害し合うパーティーゲーム感があって楽しめる。
まだゲームはつかめていないのだが、かなり奥が深いように感じていて、手探りで楽しんでいる。
なお、課金についてはガチャを採用しているが、『クラロワ』のように、どのユニットも使い道があってコモンユニットでも強いものは強い方式となっている。
だから、課金しなくても余裕で遊べる。
しかも、ときにはレベルが均等になる試合ルールが適用され、プレイヤーの純粋な腕だけで戦うことすらある。
『クラロワ』系の課金を採用したゲームは、誰でも楽しめるが、レベル差で圧倒される難点があった。しかし、『ガンビット』はそこにも一定の挑戦を持ち込んでおり、好感が持てる。
最初に操作で戸惑い(バーチャルスティックではなく、移動場所指定方式)、戦っていていまいち勝ち筋や敗因が見えないため、何も知らないで遊ぶと盛り上がりに欠ける。
が、3日ほど遊んでみて「これは面白くて奥が深いかもしれない」と思え始めたので、ここで紹介しておく。
わりとチャレンジャーだし、序盤を乗り越えれば作りも面白いゲームなので、対戦ゲームが好きならぜひ試してみて欲しい。
『ガンビット』に関しては、レビューも書くかもしれないと思っている。
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