今のうちに覚えていることを記録に残しておいた方が良い……と言うことで、古くから iPhone ゲームを紹介している iPhone AC の管理人カムライターオさん、meet-i編集長の今村さん、そして私ゲームキャストの3人が10月4日にDiscordサーバーの特設チャットルームで行った座談会の様子を記事としてまとめてみた。
まずは2008年~2009年の iPhone 黎明期分。昔を思い出しつつ、読んでいただければ幸いだ。ゲームキャストの管理人トシです。ゲームキャスト1人でやっているのでゲームキャストさんとか呼ばれたりもします。
2009年からスマホゲーム一筋でずっとライターしています。
iPhone AC の管理人をしておりますカムライターオと申します。アプリのレビューや攻略記事を作成しておりました。
iPhone AC での新規レビューの更新は9月末で終了しましたが、10月中に電ファミニコゲーマー様でレビューを公開することになっております。よろしくお願いします。
iPhoneACはこちら
ミートアイというアプリを紹介したり、iPhoneの情報を発信するサイトをやっておりますイマムラです。元々企業でやってるサイトだったんですが、会社が潰れまして(笑)
2017年に個人でサイトを買い取って運営してます。
meet-iはこちら
企業のメディアサイトって買えるんですか(笑)
買えたんですわ。しかも小銭で。
たしか、いっときは業界第3位だったのに。
昔はサイト自体が少なかったからね(笑)
多分その時は自分まだそこまで関わってないかも。
なるほど。ではスマホ10年を振り返る前に、スマホとの出会いとスマホゲーム紹介を始めたきっかけなど話していきますか。
みなさん、スマホ、iPhoneはいつ頃出会いました?
日本発売と同時ですね。
ビッグウェーブ(※)に乗ったので。
※当時、iPhone発売時の行列にいたモヒカンのおっさんが「乗るしかない、このビッグウェーブに!」とTVでコメントし、iPhoneを買う=ビッグウェーブに乗るというスラングができた。
なお、コメントした俳優のBUTCHさんは、「ビッグウェーブさん」として有名になってしまい、今では公式ページでも「ビッグウェーブさんことBUTCH」と書かれている。
▲有名になりすぎて、携帯のCMにも出た
実は自分、iPhone 3GSからなんですよね。性能的にヤバそうに見えて、手が出なかった。
自分はスマホ自体は iPhone より前の Windows Mobile で入ってますね。
んで iPhone は 3GS からです。ただその前に iPod Touch を買ってたので App Store が始まったときから使ってはいる、って感じです。
▲初代 iPod Touch。出始めの頃は、iPhone と大差ない性能を持っていた。
自分も W-zero 3って Windows Mobile機を使っていて、そっちをメインにして iPod Touch 使ってました。
当時、iPod ブームでしたよね。
▲キーボードが便利だったW-zero 3。画像はwikipediaより
iPod はみんな持ってましたよねぇ。
その流れで iPod Touch を買ったらゲームが面白くて。iPad ブームが日本の iPhone スタートダッシュに火をつけた気がする。
あの頃はまだ iPhone がどこまで伸びるかわからなかったですよね。とりあえず単体で買える Touch を買って感触良かったから iPhone に移行したって人は自分含めて多いと思う。
iPhone を買う人ってゲーム目的じゃなくて、「ビジネスにも使えてオシャレ」みたいな売り方でしたよね。
あー、そうそう。ゲームはオマケみたいな扱いだった。
今でこそ普通だけど、タッチパネルだけのスマホ、iPod Touchの外見がかっこ悪いと思っていた(笑)
カムライターオさんは、iPhone 初代使っていてどうでした?
iPhone 3GSから入門したので、自分は十分早かったんですよね。快適だった。
自分はゲーム目的だったからなぁ。PSP とかの携帯ゲーム機をずっとやってて、携帯電話+携帯ゲーム機のハイスペックなやつがでたら絶対ヒットするだろうという確信はあった。
ありましたねぇ。
PSP は3つも買ってたなぁ。1つは風呂に落とした。
自分もPSPは2台買っていた。ディシディアやり過ぎて壊したんだよね。
早くも悲しいエピソードが…
カムライターオさんの話が出たので次の話題に進めちゃいますけど、スマホゲーサイトを作った理由を聞けますか?
私から書いていくと、もともと携帯ゲーム機好きだったし、ガラケーでゲーム遊びまくっていて。
iPod Touch でゲームやっていて「これはムーアの法則で成長して、PSPとかいらなくなるな!」と即座に思ったんですよね。
今から書いておけば、きっと何かになる。あと、自分の役に立つゲーム情報サイトが少なすぎて、自分で作るしかなかった。ファミ通すら当時は「スマホ、何それ?」みたいな空気で。
あと、ガラケーのゲームってすごく面白いモノが多かったんですよ。
海外ではゲーム携帯ってあまり普及していなかったらしくて、「これは日本が携帯電話ゲームで覇権をとる日が見られる!」「いっそ、スマホをTVにつないでゲーム機を兼ねる時代が来る可能性も」とか夢を見て立ち上げました。
あの頃のスマホには、未来が作られそうな夢を感じられた。
そもそも海外にはガラケー無かった(※)からね。
※ガラケーに近いものはあったが、性能的な面で大きく劣っていたのでゲーム用途に向いていなかった。特別なゲーミングフォンか、PDAと呼ばれる機種ではかなりのゲームが遊べるものもあった。
キャリアの護送船団方式は批判もされるけど、携帯の性能が異常に進化してガラケーがゲーム機になったのは、私には嬉しかったですね。
お2人は?
自分は前職がガラケーのアプリ開発やってたんで、そこを体力と人間関係の限界で辞めたときに、ゲームに関わりたいけど開発はキッツいなって思って。
すでにスマホアプリ紹介サイトが出来てたからそこに就職したって感じですな。
あと、自分はトシさんとは逆でガラケーのゲームって全然好きじゃなくて(作ってても)、スマホが出た時にこれはちゃんとしたゲームができるようになるぞ、って思って早くスマホに関わる仕事がしたいってのもあったかな。
ガラケーではジオ爆(ジオラマ大爆破)とガンダムのオンライン SLG のゲームやってたなぁ。
ガラケーのゲームからスマホに移った、というのは自分もあります。
ジオ爆……ああ、懐かしい。でもってその後継作『三極ジャスティス』は……。
あれも楽しいと思うけどな-。最近ログインしてないけど。
あれは面白いけど、今はゲームが増えすぎてやる理由がなくなった感はありますね。
ガラケーの話に戻ると、自分はケムコRPGやら、ガラケーのイース(すごい移植で面白いんだ、これが)など、落としきりゲームをガンガン遊んでました。
今村さんの発言を受けて少し付け足すと「携帯電話ゲームは二軍の仕事」的な感じがあったじゃないですか、昔。今以上に本格ゲーム扱いされないというか。
ガラケーにあわせて開発されたゲームは、馬鹿にできない面白さだったと思うんだけどな。
落としきりゲームは面白いのあったよね。
ただ、自分は当時のモバゲーとかグリーとかのポチポチソーシャルが大嫌いで、それが携帯ゲームではメインストリームみたいな空気が嫌だったのもあると思う。
多分そっちの開発現場にいたからその影響を受けやすかったのかな、とも。
ああ、ソシャゲ全盛時代の SAP だったのですね
ですです。
当時のソシャゲってどうだったんですかね。
というのも、怪盗ロワイヤルあたりからしか記憶がないので、盛り上がりがよく分かってない。
開発側としては当たればデカかったですよー。最大値で言えばスマホ入ってからの方がデカいとは思いますが、当たる確率が今より高かった感じですかね。
怪盗ロワイヤルが 2009年だっけ。盛り上がったのはそこからだよね。
ですね。
まあ、2011年まではスマホとは別だったけど。
最初スマホに全然移植されずに揉めてましたよね、確か(笑)
実際、スマホがブームになりつつも2012年当たりまではガラケーの方がゲーム市場がでかかったんですよね。
日本のガラケーゲームには光るものはたくさんあったけど、スマホに進出が遅れてケムコ・カイロソフトぐらいしかブランドになれなかったのが悔しい。
揉めてたのはやっぱり、Apple 税のせいなのかな。
そんな気がしますね。確かに今まで全部まるっと自分たちの儲けになってた(※)のに、いきなり3割抜かれたら怒りますわな。
特に会社の上層とかスマホ移行を理解できてないとそうなると思う。
アプリは docomo 決済とかキャリア決済の手数料だけでしたもんね。
あとはモバゲーの場所代もあったか。
あと、すでに当時からガラケーのクオリティのゲームではスマホでは勝負できなかったですよね。
海外はガラケーがなかったから最初からスマホクオリティの作品を出してきた。
それに対してガラケー移植だと苦戦は必至。ただ当初の国内メーカーはスクエニでさえガラケーなインターフェイスのゲームとか出してたからなぁ。
▲ゲーム会社は、タッチに最適化しないで異色作を出すことを繰り返していた。スクエニの『クリスタルディフェンダー』などは、何度もアップデートして最適化されていった。
あー、それはありましたね。
『ケイオスリングス』あたりから、ようやく「スマホゲーになった」って感じがある。
2010年か、これが。
どこのメーカーも1回ガラケー的なアプリを出して、みんなに叩かれて、それからクオリティが上がる、ってのをやってたよね。
やってた(笑)
でも、メーカーからすると市場規模が小さいスマホには予算かけられないし、これ以上無理だよ!って感じで。
メーカーもペイできるかわからない世界でしたからね。
でも、『ケイオスリングス』の頃が一番夢があった。『電車でGO』とか『FPS』とかを無理やり出したりして。
スマホでこれが出来るんだスゲーって盛り上がったりして。
あった。ゲームロフトは僕らに夢を提供した。
▲例えば、2008年のゲームロフト作品『Hero of Sparta』。ゴッドオブウォーをすごくショボくした感じ。でも、「スマホで遊ぼうと思えばアクションできるんだ!」という夢が詰まっていた。
あの頃のロフトは良かった……。叩かれたりもしたけど(※)、凄かった。
※スマホ初期のゲームロフトの作品は1,200円と高額だったが、常に賞賛し続けるサクラと思われるレビューがついて話題になっていた。
自分もこの対談前に iPhone の購入履歴最初から見直してたんですが、ゲームロフト全盛でしたね。EAも強かった。
ケイブも凄かったしね。アレがずっと続くと思っていた・・・
じゃあ、そういったところも含めて2008年~2009年あたりからゲームを振り返っていきますか。
2008年というと、何が出た頃だ!?
結局、ヒットしていたのは ibeer とか、タッチパネルを使った物珍しいアプリだった気がする。
▲iBeer。スマホの傾きセンサーを使い、スマホの画面内にビールがあふれているかのような演出が話題になった。
ホントに最初の頃って『Touch the Numbers』くらいしか記憶にない。
▲1~25まで数字を順番に押していくだけ。でも当時は新鮮で流行った。押す気持ちよさの演出が不足していた時代だったからこそ、押すだけで気持ちよいアプリが流行ったのかも。
あー、なつかしい(笑)
最初のヒットだと『スーパーモンキーボール』?
ハドソンの落ちてくるタマゴを拾うやつとか。
▲iPhoneを傾けてバナナを集める『スーパーモンキーボール』(画像は2作目のもの)。初期の超人気作として話題に上がった。
モンキーボールはApple公式の画像とかでも最初のApp Storeトップにいますね。
あと水が落ちてくる物理系のやつ。
Enigmo。
Enigmoだ。
▲画面にパーツを配置し、物理シミュレートされた水滴を壺に貯めていくパズル。映像の美しさと物理パズルという両面で話題になった。
ああ、あった。
パンゲアソフト。iPhone 初期に独特な3Dゲームを大量にリリースしていた。
当初は「面白ガジェット」みたいなアプリが多かったよね。
あとは、エロの規制が緩かったのでエロアプリがやたら多かった。
おっぱいが揺れるやつね。
パンツめくるやつか。
AppBankとか、そういうアプリばっかり紹介していた(笑)
今は消えていますけど。
記事消してたんだ。マメやな。
あれPV(記事の閲覧回数)が稼げるんだよー。
あの2Dを揺らしたり動かすやつ(※Live 2DやE-moteなどの2Dイラストを動かす技術)は、あれが元祖なのかな。
『PUFF』は純粋にムービーでしたね。
パンツじゃなくてスカートめくるヤツですよ。
スカートだ、パンツめくったらやばかったわ
それってフーって吹くやつだっけ?
これこれ。
AppBankって昔からアプリを動画で紹介してきて、かれらの動画には歴史的な資料性があるよね、今となっては。189万回再生されていて、下手なYoutuber真っ青ですね。
馬鹿なアプリだなぁ(笑)
ガラケーにはない画面の大きさで、映像のインパクトの作品があったよね。
『PUFF』はAppleからもGoogleからも(エロ規制で)消えて、最終的に楽天の独自ストアに行くんだけど、最後はストアごと消えるのよね……。
あー、楽天のストアあった。あれどうなったんだろう……。
楽天のストアは普通に終わりましたね。1年くらいで。
でもって、この女優さんは有名になって仕事が増えたらしい。
女優さんが救われたのは、なんか純粋にいいよね。誰も損してない感じ。
これがまさに2009年。
2009 年は TD ブームだった頃ね。
(こんな色々出たのに)1年だったんだ…。
Sentinelとかですよね。
▲『Sentinel Mars Defence』。当時は固定画面で遊べるタワーディフェンスが映像的にも群を抜いてきれいだった。
『geoDefense』、『Sentinel』、『Defender Chronicles』とか、相当はまってたなぁ。
『TapDefense』の無料で面白いっぷりも良かった。のちに『パズドラ』を出す山本Pの『エレメンタルモンスターTD』も大ヒットしたなぁ。
▲エレメンタルモンスターTDは、モンスターに属性があって美麗イラストが楽しめるのも良かった。今思うと、パズドラに入っていた基本要素がある気がする。
自分が iPhone AC を始めた大きな理由は『TapDefense』なんですよね。
もう、超やってた。
▲TapDefendse。当時の基準でも見た目がショボいけど、面白かった。
今やってもちゃんと面白いゲームですね、ここらへんで売れてるのって。
これらがだいたい個人や小規模の会社で開発されていて。そう思うと、2009年は本当に企業が苦戦していた年だった。
スマホ市場が大きくなっていないのに、プレイヤーの要望は大きい(笑)
あー、そんな感じでしたね。
『Angry Birds』とかも 2009 ですね。この頃はアイデア重視だったなぁ。
▲今ではAngry Birds Classicという名前で配信されている。空前のヒットを飛ばした。
あと『Taptap Revenge』とか音ゲーもすでに完成形に近いのが出てますね。
『Angry Birds』って、『Crush the Castle』のパクリでしたけどね。この頃からパクリ問題があった。
あー、なつかしい。あれどうして消えたんだろう。
『Crush the Castle』、また新しいのが出るね。
え、出るの!?
動画あがってましたよ。Touch Arcade とかで。
『Crush the Castle: Siege Master』か。
それそれ
今から巻き返せるのかな…。
まあ、あの系統はやりあきた感はありますね。
最近は『Angry Birds』本体も厳しそうですしね。
すっかりクラクラとクラロワに抜かれましたねぇ
Rovioは、『Angry Birds』初代を除いてゲームが面白くなかったという欠点がありましたから…。
そういえば、2009年頃は無料アプリに課金機能が許されていなかったんですよね、確か。
おかげで、買い切りゲーマー的には夢のような時代だった。
ああ、そう言えば最初は課金は禁止でしたね……。
そういう時代もありました……。
有料じゃないとまともなアプリが手に入らなくて、「無料」の価値が(読者にとって)すごく高くて「●●が無料!」、「無料アプリなのに××!」って記事タイトルが多くなった。
無料アプリの課金禁止、忘れてましたわ。
当時はそれが当たり前って気がしてたなぁ。
書いてた書いてた。
2009年のアプリを見てみると、まだmixiが元気だ(SNSとして)。
mixiをスマホで快適に使うための有料アプリ買ってましたわ。
あとは、『Paper Toss』(ゴミ箱に紙くずを投げ入れるだけ)とか大流行した。
▲ゴミ箱に紙くずを投げて入れるだけ!でも面白い。
それでも最初の頃は、追加仕様の購入とか、まだ大人しかった。
Paper Toss はオフィスの雰囲気がよかったね
ですね。
すごいわかります。
2009年後半だかから無料アプリの課金が解放されて、海外を中心にソシャゲが増えていく。
当時、ソシャゲをめちゃくちゃ遊んでた(笑)
ソシャゲって言うか、農園ゲームだよね。
『Kingdom Live!』とか、時間が経つとひたすら兵士が補充されて、他の敵を倒すとレベルが上がって、宝を奪い合って、完成すると秘宝ができる。
あとは『マフィアウォーズ』のようなZyngaソシャゲ。
当時は自分もケチで「無料で遊べるコスパの良いゲームさがすぞ!」って気持ちが強かった。
青い悪魔『スマーフビレッジ』は2010の後半頃か…もうちょっと後か。
スクエニが「安く売ったらおしまいだから、高く売ります」とか言っていたけど「いや、スマホなんだから600円に抑えろよ」とか思っていたケツの青いガキだった。
ああ、それ自分も記事に書いてた。今思うと間違ってた気もする。
あるよね。
多く売りたいなら価格を低くすればいい、ってのはそうなのかもしれないけど長期的や業界的にみてどうなのよっていうね。
当時、ゲーム関連の人から「セール記事なんて乞食を増やすだけ」とか「ゲームメディアならゲームの価格を上げる努力をしろ!」とか言われていたけど、そういう意識みたいなものはなかったな。
どうやっても、我々はプレイヤー。
それは間違ってるな…。
あ、そのセリフがね。
まあ、(値上げの努力をしろという話も)そっちもそっちで極端だから今でも同意していないですけど。
あの頃は面白いゲームが普通に 115 円でスマホにはたくさんあったからなぁ。比較して「高い」って言っちゃってたことは多かったね。
結局、あの頃は環境が特殊だから技術のある個人が勝つ時代で、メーカーがそれについて行けなかった。
ですね。メーカーが不利な時代。在野の天才がどんどん出て来た。
個人でいえばもう先行者利益が半端なかったよね。
「個人開発者」って単語が出てきた。
ただ、まだあの頃は有料アプリで利益が出た感じだったかな。
「Lite」とか付いた無料版と有料版を同時だして有料版に導線つくる、みたいな。
無料ゲームでは、ソシャゲが出てきていないから、広告もTapjoyみたいに「●●に登録するといくら!」みたいな金のかかるものしかなかったですよね。
2012年までは。
Lite 版は課金ができなかったからじゃなかったかなぁ。
ですね。
あとは、十分遊べるライト版を出すと無料ランキングが上昇した。
2つのランキングで広告できましたね。
確か、あの頃聞いた話では無料版がないと記事の PV が稼げなくて、「無料でここまで遊べるぞ、すごい、気に入ったら有料版よろしく」的な書き方があった気がする。
メディア的に。
今村さん、どうでした?
見事にそんな感じ。
メディア的にも無料版が無いとちょっと書き渋る、というか乗り切らない雰囲気があった。
その頃からもう、メディアは世知辛いのじゃ。
そう、もう2009年にはアプリメディアは世知辛いPV集めをせざるを得なかった。当時は先行投資で儲かっていなかったから。で、先行投資が花開くかというと……まあ、2018年になって AppBank 以外がほぼ死んでいるところを見れば、分かるのではないだろうか。
世知辛く始まり、世知辛く終わった。
そして、2008年~2009年を緩く振り返ったところで、ついに本命のスマホ時代2010年へ。
2010年「カイロソフトなどが世界的ヒットを出し、カプコンの青い悪魔がヒットしすぎて非難を浴びる」に続く。
今回出てきた主なアプリ(まだ売っているもの)
iBeer (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
Touch the Numbers (itunes 無料)
Enigmo (itunes 240円 iPad専用)
Enigmo Deluxe (itunes 240円 iPad専用)
TapDefense (itunes 無料 )
Angry Birds Classic (itunes 無料 iPad専用)
Angry Birds Classic (itunes 無料 )
Paper Toss (itunes 無料 iPhone/iPad対応)