中国のゲーム産業に、大きすぎる異変が起きようとしている。
8月16日、テンセントから発売された中国版『モンスターハンター ワールド』が突然に販売停止となって日本中を騒がせたが、今度はオンラインゲームの通信遮断が開始されたようだ。
日本の『ソードアートオンライン』や『灼眼のシャナ』など、電撃キャラクターが総出演する『零境交错』など、複数のゲームにおいて中国国外からのアクセスが遮断され、一部のプレイヤーの間で話題となっている。
中国ではこれまで、国家の機関が決まりに従ってゲーム販売などを認可してきた。
しかし、2018年に入ってこの組織が解体され、世論統制を強化するため、共産党が直接これらの審査を行うこととなった。
現在はまだVPNでゲームに接続できるが、中国人のプレイヤーによれば「モンスターハンターワールドと同じく、共産党の締め付けが強くなっている」からとのこと。
▲日本からはログインできなくなってしまった。
実際、中国のゲームアプリを遊ぶときに必須となるSNSのIDは、2018年に入ってどんどん取得が困難になっていった。
2018年初頭にはID取得に電話番号が必須となり、そして(わかっている限り)8月に入ってからは日本などの電話番号からはID取得ができなくなり、次第に海外のプレイヤーを締め出す動きが強くなっていたのだ。
これもまた、国外のプレイヤーとの接触を嫌う共産党の動きかもしれない。
こうなると困るのは日本だ。日本には中国で人気のIPが多くあるが、下手するとその活用もまた難しくなってくる。
アジアをターゲットに動き始めていた日本のゲーム産業だが、もしかしたらまた違う戦い方をしなければならなそうだ。