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本日で販売終了のゲームブック『悪霊島の秘宝』が傑作だったので急いで紹介する。気になっていたら買うべし

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素晴らしいゲームブック『悪霊島の秘宝』が、今日までしか購入できないので、このゲームを皆さんに紹介したい。
これは、PS4のアクションゲーム『ドラゴンズクラウン プロ』に2018年3月8日まで付属する先行購入特典デジタルゲームブックである。
ゲームブック好きとして見逃せない傑作デジタルゲームブックだったので、スマホゲームではないが紹介する。好きなものを紹介してもいいじゃない、自分のブログだもの。

そもそも『ドラゴンズクラウンプロ』が何かというと、『朧村正』などのヴァニラウェアが開発し、アトラスが販売するファンタジーアクションRPGだ。
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』などの古典ファンタジーTRPGをリスペクトしたゲームで、ファイターやエルフなどのキャラクターを操作し、オンラインで4人パーティーを組み、モンスターと戦いつつ冒険するアクションRPGとなっている。その緻密なイラストは世界で評価が高く、PS3版はスマッシュヒットを飛ばしている。

▲動画。カプコンのアクション版D&Dの流れも汲んでいる。
 
で、それに付属するゲームブックとは、読者の選択で物語の展開が変化する本のことだ。
1冊の本に短く区切られた物語がたくさん綴られていて、節目に「Aをしたいなら○ページへ、Bをしたいなら×ページへ」などと書いてあり、指定されたページには読者が選んだ行動をしたときの物語が続いている。そんな形で行動を選択できる本だ。

もともとは大勢で遊ぶTRPG『D&D』を、1人で体験できるように作られていたのが始まりと言われているので、『D&D』リスペクトな『ドラゴンズクラウンプロ』に自然とおまけで付属する流れになったのだと予想されるが……これがものすごく良い。
ゲームブック好きからしてみると、良すぎた。

▲紹介動画

まず、日焼けした本の味を再現したテイストが素晴らしい。
次に手描きテイストを維持したキャラクターシート、豊富なイラスト(しかも彩色されている!)に驚く。しかも、キャラクターシートに何か記入されるときは、消しゴムで消してから鉛筆で描く演出付き。
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ゲーム内容としても、さまざまな場所を好きな順番で巡る自由度の高い冒険となっており、キャラクターを変えて3回ぐらい遊べそうな作り込みである。
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もちろん、バトル時はサイコロを振る仕組みになっている。
倒れてもちょっと前からやり直すズル(アナログのゲームブックは読むものだったので、プレイヤー次第でいくらでもズルができた)もできる。
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まず、表紙画像がまんまゲームブックの古典、T&Tソロプレイシリーズ!
そして、おそらくイラストは同じく古典ゲームブックそーサリーの7匹の大蛇(英語)版を意識している。
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しかも、死亡すると「君が吹き飛ばされた先には14ーーーーン!」
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で、14の項目はお墓。言うまでもなく古典ゲームブック『グレイルクエスト』へのリスペクトである。
その他、呪文の言葉など細かいところに有名ゲームブックへのオマージュが入っている。もちろん、ゲーム内容や展開はオリジナルだ。
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デジタルゲームブック、かくあるべしという演出。
ゲームブックがデジタルアプリになると考えたとき、期待するものがここに作られている。

面白いゲームブック、かくあるべしという自由度。
単純にゲームブックとして、何度も遊びたくなる面白さを持っている。

こんな良いのだが、2018年3月8日までにゲームを購入したプレイヤーだけがダウンロードできるもので、後日有償販売などの予定はない。ゲームブックマニアの方は、ぜひ今日のうちに購入して欲しい。
ちなみに、この『海賊島の秘宝』が付属するゲームの価格は通常DL版 7,389円(税別)、サントラなどが付属するロイヤルパッケージで11,852円(税別)。
ゲームブック単品としてみれば高いのだが、TRPG世代などは「面白いファンタジーゲームに、クソ面白いゲームブックが付いてくる」感覚で、財布に余裕があれば購入しても良いと思う。

ダウンロードはこちらから。
ドラゴンクラウンプロ(PlayStation Store)
ドラゴンズクラウンプロ ロイヤルパッケージ(PlayStation Store)
※このリンクから購入すると報酬が発生するアフィリエイトを使用していますが、ゲームブックの出来はガチです。