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ガンダムでクラロワ『機動戦士ガンダム 即応戦線』レビュー。こいつ…面白いぞ!?

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『機動戦士ガンダム』の世界で連邦、もしくはジオンの指揮官となり、ときにモビルスーツを発進させ、ときに戦地に砲台を敷設し、戦況に応じて素早く指示を出して戦う戦術ゲームが登場した。
『機動戦士ガンダム 即応戦線』だ。
言ってしまうと世界的大ヒットゲーム『クラッシュロワイヤル』をガンダムの世界観で再現したものだが、思った以上に良くできていたので紹介したい。

8枚のカードでデッキを組んで出撃し、敵の拠点を落とす対戦リアルタイム戦術ゲームだ。
ゲームが始まると画面下にプレイヤーの拠点が表示され、画面上には敵の拠点が表示される。
この状態でカードを出して自陣営の領土(基本的には画面下半分)から攻め上がり、敵の拠点を破壊した側のプレイヤーが勝利となる。
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カードの種類は大まかに分けて3種類。
1つめはユニット。射撃や格闘の能力を持ち、移動可能。攻撃を受けて破壊されるまで場に残り続けるので、戦いの主戦力となる。
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2つめは施設。施設は基本的に動くことができないが、近くのユニットの射程を伸ばしたり、時間と共に増援を派遣したりと特別な能力を持つことが多い。
また、時間と共に戦況を有利にする能力を持つものが多い。
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3つめは兵器。
領土に関係なく好きな位置を指定して利用できるが、効果は短時間か、瞬間的。
ピンポイントで利用することで敵へのカウンターになるものが多い。。
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これらのカードを、時間と共に貯まるENを消費して場に出していくのだが……これが面白い。
カードを配置するタイミング次第で効果が劇的に変わるし、置く位置でもまったく攻め方が変わったりする。上手に配置すれば少ないENで敵の高ENユニットを倒すこともでき、駆け引きがとても感じられる。
バランスとしてはプレイヤーのテクニックがないと課金しても意味がないほど戦術ゲームになっており、レベルアップより腕前というゲーム性を感じる。
ただし、同じユニットでもレベルが違えば撃ち合って負けてしまうから、課金者との間に壁はある。
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▲1レベル差なら勝てることもあるが、3レベル差もあると、ザクを出されているだけで負ける。さすがにここまで極端なマッチングは勝ち続けないとないが。

そしてバトルで勝つと“コンテナ”が手に入り、時間と共に開封して新しいカードを手に入れられる。
……まあ、これらすべてクラロワと同じ特徴なのだが、このあたりの面白さまでうまくコピーしていると言えよう。
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だが、当然ながら違う箇所もある。
まず、他のコピー系と比べてもバランスのとり方が異なっていて、カードの強弱関係がよりはっきりして特徴が際立っている。敵の処理を誤ると大損害を受けてしまうシビアさがあるのだ。
また、ユニットの射程を伸ばす施設などのチャレンジングな施設(バランスとり難しそう)、「射撃中は動かない」などの細かいユニット能力は独自のもので、戦術の幅を大きく広げている。

しかも、ミッションやイベント報酬で貴重なURユニットが手に入るのでその戦術を誰もが試せる。
この手のゲームではURユニットがあるとないとでは戦術の幅が全然違う。だが、本作では「URがないから負ける」ストレスが低い。
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▲現時点で言えば、普通に遊んでいるだけですぐにほぼ全てのカードが揃う。ガンダムでもガンタンクでも好きなカードが使える……これほど気前の良いガンダムゲーは珍しい。

バトル中は8種類のボイスを相手に送れるが、「こんにちは」とか「やるな!」といった普通のセリフはなく、ものすごく煽り性能が高いボイスばかりが揃っている。
「なーんてお上手なんでしょうボク」とか「でも大丈夫です」とか、これを選んだスタッフはガチで性格悪い。でも、大丈夫です(私も性格悪いから楽しい)。
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そして、最大の差異がもう1つ。
本作では連邦とジオンの陣営に分かれており、それぞれの陣営で利用できるユニットが異なるのが魅力になっている。それぞれに異なるデッキを組む面白さがあるのだ。
ただし、兵団(ギルド)を変更しないと陣営を変えられないため、バランス調整でどちらかの陣営が強くなると兵団を抜けられないプレイヤーにはかなり負担になる。
兵団を変えずに次のバランス変更を待つモチベーションを保つ仕組み(例えば戦略マップがあって兵団で攻略するとか、ジオンで勝ち続けている敵をハントするといいことがあるとか)を加えてあれば良かったように思う。
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バランスについては気になる点はあるが、変更内容や変更理由、方針などがアップデートに細かく記載されており、修正も迅速なのでいずれ良いバランスになることは期待できそうだ。
バグについても告知がしっかり行われており、運営の姿勢には好感を持てる。
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基本は『クラロワ』同じゲームではあるのだが、課金障壁で敗れることが少なく、より攻めたバランスに(悪く言えば大味に)作られている。
課金者も無課金者も好きなユニットを使って、ボイスで煽りながら戦えるゲームとなっている。
もう少し陣営の意味を増やしてくれたら(現在は戦術がやや固定されている点も含めて)もっと良かったかな、とは思う。
とは言え、現段階でもガンダムで面白い戦術ゲームをプレイしたい方、クラロワ系で違ったアプリを探している方におすすめできる。

評価:6(面白い)

おすすめポイント

やや攻め気味のバランス
同型のゲームに比べカードを入手しやすい
クラロワ的な面白さを味わえる

気になるポイント
陣営にカードが縛られ、移動も難しい
バグが散見される、安いが質の悪いクラロワ
記事にないが2vs2は本当にクソ(でもプレイする必要がないから大丈夫)
PVがダサすぎる

アプリリンク:
機動戦士ガンダム 即応戦線 (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)

販売:バンダイナムコ(日本)
開発:カヤック(日本)
レビュー時バージョン:1.0.2
課金:コンテナ(時限ガチャ)開封、ガチャ
ライター:ゲームキャスト トシ

動画: