1億総RPG制作者時代……なんて昔も言った記憶があるが、今回こそ本当に誰でもスマホでRPGが作れる時代が来るかもしれない。
ボクセルパズルRPG『ダンジョンに立つ墓標』などでコアファンを獲得しているワンダーランド・カザキリから、ボクセル世界のパズルRPGを自作できる『ブロッククエスト・メーカー』が発表された。
ワンダーランド・カザキリはウェブデザイン会社で、取締役2人が趣味で自らゲームを作り、会社名義で販売するというインディーメーカー。本業が成り立っての趣味なので、こだわり抜かれたゲームが出ることが特徴だ。
本作を起動すると、「ダイバー」と「ビルダー」の2つのメニューが表示される。ダイバーは、単にゲームを遊ぶだけの人。
ダイバーメニューは公式が作ったステージや、他のプレイヤーが作ったステージを遊べるメニューだ
ダイバーたちが遊べるゲーム部分は、『ダンジョンに立つ墓標』と同じシステムをさらに拡張した内容になっている。
ボクセルの世界を上下左右に移動し、さまざまな仕掛けを解いてゴールに移動するパズルRPGだ。
操作の反応も良いし、グラフィックの雰囲気も良くて普通に面白い。
ビルダーメニューでは、マップの広さを選んでから(下の画像は10×10の最も小さいマップ)自由に床やモンスター、物体を配置してステージを作れる。
ステージ制作はマップタイルを配置するマップモードと、スイッチなどのイベントを配置するイベントモードに分かれており、説明を受けなくてもそれなりに作れる直感的な操作を実現している。
特に感心したのは、スイッチ処理の簡単さ。
パズル系ゲームではスイッチの処理が面倒なことが多い。しかし、本作では直感的にわかりやすいスイッチ処理を実現しており、ステージを作るのがかなり簡単だった。
直感的に作って、製作途中でも簡単に試せて、作ったらゲーム内のサムネイル機能を使って簡単に公開できる。最初のステージ作成と公開まで5分。
スイッチで開く扉とゴールを作っただけなのだが、他のゲームエディタ系ツールを使っていたことがあるなら、ここまで5分というのが驚異的に簡単なのがお分かりいただけるだろう。
ユーザーが姫に独自のメッセージを話させるようなこともできるため、これでライトなパズルRPGは作れてしまう。
また、面白いことに本作には独自の経済圏が作られており、ダンジョン製作者はダンジョンの入場料を取ることができる。このお金で新しいダンジョンパーツを買ったり、ランキングで競ったりできるとのこと。
(なお、ダイバーもコインを簡単に補充できる)
こういったツール系ゲームは近年多くなってきているが、本作は本命になりそうな可能性すら感じた。
なお、ゲームキャスト読者のためにAndroid限定で12時間だけ(登録受付の締め切り)有効なβURLを発行していただいたので、気になる方は下記のリンクからどうぞ。
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iOSの方は、まず前作となる『ダンジョンに立つ墓標』をプレイして待っていて欲しい。
アプリリンク:
ダンジョンに立つ墓標 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)