![necro-4](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/7/a/7ae7f6d3-s.jpg)
霊魂を操る“ネクロマンサー(死霊術士)”になり、仲間を殺した悪の軍団の死体を操り、自らも武器をとって戦うネクロマンシー・アクションRPGが『ネクロマンサー・ストーリー』だ。
見た目も日本語訳も粗いが、『ディアブロ』が流行った韓国のインディーゲームらしく、ランダムドロップのアイテムを集める楽しさがあり、ハック&スラッシュRPGが好きなら思わずハマってしまう楽しさがある。
さらに、3段階の難易度とエンディングにも趣向が凝らしており、プレイヤーを楽しませる仕掛けもばっちり。
「同じリソース・同じシステムをここまでうまく使いまわすのか!」驚かされる1作だ。
ゲームはプレイヤーが人間の軍隊に入り、ゴブリンの軍団と戦う大戦に臨むところから始まる。
細身の主人公は馬鹿にされるが、それでも軍隊の面々は稽古をつけて迎え入れてくれる。
![necro-10](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/6/868649c6-s.jpg)
そして、ゴブリン軍団と戦って勝利するが、暗黒騎士がプレイヤーたちを襲い、全滅させてしまう。
![necro-11](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/a/a/aa83a892-s.jpg)
▼このあたりでもプレイヤーは操作はできるが、序盤5分程度の軍団戦は窮屈でつまらない。あくまでストーリー進行と割り切って進めてほしい。
しかし、主人公は死体をよみがえらせるネクロマンサーの力を得て復活し、モンスターと暗黒騎士軍団への復讐を始めることになる。
「あなたはなぜネクロマンサーになれたでしょう?(※あなたはなぜネクロマンサーの力に目覚めたのか?)」
という粗い日本語訳だが、ストーリーはわかる。
![necro-12](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/f/b/fbe29017-s.jpg)
スタミナ制を採用しているが、1度クリアしたステージはスタミナ消費なし。ボスステージに何度か挑んでアイテム集めをするといつの間にかスタミナが回復しているので、実質的にスタミナは制約になっていないので安心真てプレイ可能。
![necro-6](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/7/3786b6cc-s.jpg)
▲5ステージごとにボスが登場する。
ゲームはステージクリア型の横スクロールアクションRPGシステムを採用している。
基本操作は移動用バーチャルスティック、攻撃ボタン、キックボタン、防御ボタンの3ボタン操作。元軍隊所属だけあって、主人公の強さはなかなかのもの。
![necro-5](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/0/7/07ac0193-s.jpg)
そして、敵した敵は魔方陣マークの“ネクロマンシー”ボタンで復活させ、操って一緒に戦わせることが可能。
序盤は1体しか操れないが、後半になれば4体同時に操って戦うこともできる。強い死体を選別して蘇らせると、そこそこ使える。
![necro-1](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/c/5/c5234acd-s.jpg)
ただ、ゲーム自体は昔懐かしのベルトスクロールアクションのような仕組みになっており、キックで敵を転ばせたらそのまま倒れた敵の上で追い打ちして死ぬまで殴れてしまう。
転ばせ技のキックのリーチが長く、キックで敵を転ばせたあとにひたすら連続で殴る展開がずっと続く。
ただ、タコ殴りしている瞬間は結構楽しいので、単調というよりもアクションしている感は結構高い。
![necro-4](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/7/a/7ae7f6d3-s.jpg)
ちょっと横道にそれるが、敵のユニークなセリフも楽しい。
上の画像のように「ネクロマンサー?近づくと殺すぞ!」などと威勢よく出現し、蹴り飛ばされると
「チクショー」
「許してくれ!!」
の即落ち2コマ。ゾンビが「殺してくれ!」と叫ぶなど、ブラックな状況も。
![necro-3](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/e/0/e0eb713d-s.jpg)
さて、ザコはそんな感じだが、5ステージに1度出現するボスはガチで強い。転倒しないからはめられないし、独自の必殺技すら持っている。
ここでは死体を操って挟み込んだり、ボスの必殺技を死体に受けさせて避けるガチ勝負になる。
![necro-9](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/0/4/04f6e5f6-s.jpg)
うまくボスを倒すと、倒したボスの必殺技が使えるようになり、さらに強力なアイテムが必ずドロップする。
これを繰り返し、ラスボスを倒すまでゲームが続くゲームとなっている。
![necro-2](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/a/8a349c9a-s.jpg)
基本的にはキックで敵をこけさせてひたすら殴るゲームになっており、敵のパターンが少ないので単調ではある。
だが、飽きる寸前で新しいネタを必ず投入してくるため、私はゲームを最後まで楽しく遊べてしまった。
まず敵を倒すと強力な装備アイテムが落ちることがあり、これで強くなっていくことがまず楽しくて、ゲームが続く。
![necro-8](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/e/1/e1c799e8-s.jpg)
さらに1度クリアしたステージではスタミナを消費しないため、1回ボスを倒すとボスステージに何度も出入りして(しかもボスステージはボスとの対戦だけでスムーズに終わる)強力なアイテムで身を固め、その先に一気に進む爽快感がやってくる。
![necro-6](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/3/7/3786b6cc-s.jpg)
▲ボスステージ周回中にスタミナが回復してしまうので、あまりスタミナによるストレスもない。
それを続けていてもラスボス前には飽きがやってくるのだが……エンディングと周回プレイにさらに工夫がある。
まずエンディングはすべての難易度で異なり、独自の工夫が盛り込まれていた。これで「おっ、これは!」と飽きかけていた気持ちが盛り上がる。
そこにきてクリア後の次の章(高難易度で周回)では新しいゲーム要素の追加が告知される。1周目は普通にプレイしていたのに、2週目からはルーンという魔法を集めて使う要素が入り、「じゃあ続けるか……」とまた遊んでしまう。
![necro-7](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/9/9/992c886f-s.jpg)
で、さすがに3週目は飽き切ったと思っていても意外な物語性と、新しいシステムで続けられる。
少ないシステムとリソースでプレイヤーを飽きさせないとことんの工夫が盛り込んでおり、そのエンターテイメント精神には感心するばかり。
『ネクロマンサー・ストーリー』はグラフィックや日本語訳の粗さから敬遠しがちだが、単なる暇つぶしのハック&スラッシュではなく、できることをすべてやり切ってプレイヤーを楽しませる「インディーエンターテイメントゲーム」と呼んで差し支えない作品に仕上がっている。
ハック&スラッシュ系や、ちょっと変わった作品が遊びたいならぜひ試すべきゲームの1つだ。
評価:7(要チェック)
おすすめポイント
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気になるポイント
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アプリDL:
ネクロマンサーストーリー (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
開発:kangsun park(韓国)
レビュー時バージョン:1.2
課金:スタミナ、ゲーム内通貨(なくても問題なし)、インベントリー拡張は買うと便利
ライター:ゲームキャスト トシ