『Monkey Ropes』レビュー - 2匹の猿が力を合わせてジャングルを脱出する…はずが足の引っ張り合いになる王道アクシデント系アクション
危険なジャングルからの脱出を目指し、お互いをロープで固く結んで助けう2匹の猿のアクション活劇。
足場から足場へ飛び移るジャンプゲームの一種なのだが、2人で助け合うためにあるはずの“ロープ”が、ゲームをまったく違うものに変えている。
建前上は助け合うという設定だし、実際助け合うこともできる。しかし、実際に遊んでみると足の引っ張り合いになってしまうのだ!
『アイスクライマー』を2人用でプレイしていて、意図せず対戦するような……そんなアクシデントの空気を1人で楽しめるゲームが『Monkey Ropes』である。
操作は画面をタッチしてジャンプするのみ。画面を短く押せば小さくジャンプし、長く押すほどに大きくジャンプできる。
1回の操作でジャンプできるのは1匹の猿だけで、CPUが自動的にジャンプする猿を判別する。
▲ジャンプする猿の頭上にはは灰色の矢印がつく。
ジャンプして着地したときに崖に落ちてしまったり、ジャングルの猛獣に触れてしまうと即ゲーム終了だ。
こんなシンプルなジャンプ横スクロールアクションなのだが、“ロープ”の要素がゲームをものすごく面白くしている。
猿がロープでつながっているため、ロープの長さよりも大きくジャンプするとジャンプしていない猿が引っ張られて動いてしまう。これが予想もつかないアクシデントを生むのだ。
基本編としては、大ジャンプした後にもう1匹の猿が引っ張られて落下したり、猛獣にぶつかったりしてミスするというものがある。
もしくは、もう1匹の猿が障害物で動けなくなっていると、ジャンプが途中で止められて急降下なんて事も。
▲基本編。ロープで引っ張りすぎて死亡。
しかし、本作のアクシデントはそんなもので終わらない。
1匹がジャンプしたあと……床が上に移動し始めるなんてことも。
そのまま床が上に移動し続け、もう1匹の猿は宙釣りに。
しかし、無情にもゲームは続く。
もちろん、落ちた猿は足手まといになる。ゲームの難易度は確実に上がる。
しかし、ゴムのように収縮するロープを上手く使えば残った1匹の猿でもう1匹を救出できることもあるし、地形によっては大幅にショートカットできることもある。
基本は思うようにいかない足手まといなのだが、スゴく役に立つこともあるというバランスがとても面白い。
のみならず、猿が落下していると視点が変わるため……おっと、画面下に地面!?
そう、隠し通路を見つけることもあるのだ!
その先には隠し通路があったり、地の底での冒険が待っていたりもする。
単に2匹の猿をロープで結んで物理シミュレートで遊ばせるだけで楽しいのに、ゲーム内に組み込まれた仕掛け、この2つで面白さをより強固なものとしているわけだ。
協力しているはずが、お互いが足手まといになり続ける。しかし、ときには役立つこともある。
この予想のつかないイベント性がとても楽しい。
見た目はシンプルだが、是非試して欲しいゲームの1つだ。
評価:7(要チェック)
おすすめポイント
ロープが引き起こすアクシデント
2匹をジャンプさせるアクション
気になるポイント
課金で広告を消しても、ゲーム終了時のスロットには広告が必要
アプリDL:Monkey Ropes (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
開発:PlaySide
レビュー時バージョン:1.0
課金:広告削除(120円)、追加キャラなど
動画:
ライター:ゲームキャスト トシ