![sakaba02](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/4/3/43ea0eda.jpg)
さまざまな効果を持つタイルを3つそろえて消し、モンスターと戦うマッチパズルRPG。
そこにアイテムを購入して戦う要素でプレイに幅を持たせ、必殺技使いまくりで爽快に遊べる作りの軽快・爽快な新星がやってきた。
『酒場の勇者(Tarvan Guardians)』だ。
およそ日本らしからぬデザインだが、開発は福岡に拠点を構える日本のインディゲームメーカーWOMBO COMBO GAMES。
プレイ感は使い付された「3マッチパズルRPG」の形式なのに、不思議と楽しく遊びやすい。
古いゲームをご存じの方なら『Dungeon Raid』を分かりやすく、より遊びやすくしたようなゲームと言えばわかりやすいだろうか。まあ、とにかく誰でも楽しめるゲームなので試して見て欲しい。
まず、ゲーム開始時にキャラクターを選択する。
バランスの取れたファイター「パラディン」、敵と距離を取るスキルを持つ「ガンナー」など4種類。
最初はパラディンしか使えないが、ゲームを進めていけばすぐに全部解放されるので安心して欲しい。
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キャラクターを選ぶとステージが始まり、いよいよマッチパズルの時間だ。
ステージ上のタイルをスライド操作で入れ替え、同じ柄で3つ並べて消せばタイルに応じて効果が発揮され、ターンが経過する。
タイルの効果はそれぞれ石(アーマー回復)・肉(体力回復)・コイン(お金が増える)・矢(敵にダメージ)・ポーション(スキルの待ち時間短縮)となっている。
![sakaba2-2](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/5/c/5c24056e-s.jpg)
最初の数ターンは平和だが、少しすると画面上からモンスタータイルが出現する。
さあ、ここからがゲームの本番だ。
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モンスタータイルの左下には数字が描かれており、プレイヤーが1手タイルを動かすたびにカウントが減っていく。
これが0になってしまうと、モンスターの攻撃が始まってダメージを受けてしまう。
なお、プレイヤーには灰色ゲージの「アーマー」と赤いゲージの「体力」との2つの数値が設定されており、アーマーが残っている間、モンスターの攻撃ダメージはアーマーが吸収してくれる。
アーマーが0のとき(もしくは少ないとき)に攻撃を受けると体力が減っていき、体力が0になるとゲーム終了である。
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このゲームのモンスターの攻撃はシビアなので、出現したらできるかぎり速やかに倒さなければならない。
もちろん、モンスターと戦う方法もマッチパズル。
モンスターと隣接しているタイルを消すと、モンスターにダメージを与えられるのだ。矢のタイルを消せば、さらに追加ダメージでドン、である。
![sakaba](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/7/7/777bdbeb.png)
消したタイルはすぐに補充され、連鎖的にモンスターの周囲のタイルを消せればコンボも発生する。
コンボのダメージはかなり高いので、モンスターの位置を計算して大連鎖できれば爽快。
![poppinqrrr_1](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/8/4/84b423a4.jpg)
それでもダメなときは…スキルの出番だ。
各キャラクターは3種類のスキルを持っており、画面下のボタンをタッチすることで自由に強力な必殺技を使える。
![skill](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/9/2/928a1186.png)
▲一番右の四角はアイテム。
スキルボタンを押すと派手なエフェクトが展開され、敵に大ダメージを与えたり、気絶させたりできる。
使用したスキルは一定ターンが経過するまで使えなくなるが、先に書いたとおりそれ以外のリスクはない。だから、結構乱発できる。
![skill](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/a/c/ac0a4bfe.jpg)
また、ステージ上には「宝箱」が出現することもあり、この宝箱をステージの一番下まで落とせばアイテムを獲得することもできる。
アイテムはスキルのように使えるものと持っているだけで効果を発揮するものの2種類があり、前者は1つだけしか持てないが、キャラクターのスキルの弱点を補ったり、長所を伸ばすようなアイテムを選択したりと戦術に幅を持たせてくれる。
後者は無限に効果が重複するので、ため込むだけ強くなる。
![sakaba2](http://livedoor.blogimg.jp/terashima999/imgs/2/b/2bab1043.png)
そんなこんなで敵を倒していると巨大なボス敵が出現し、これを倒すとステージクリア。そして、次のステージに進むのだが…その直前にこのゲームの肝がある。
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次のステージに移動する前に、アイテムショップが表示され、ランダムに選ばれた5つのアイテムから好きなものを(コインの許すかぎり)買えるのだ。
先に書いたとおりこのゲームのアイテムの効果は重複する。そして、制限なく持つことができる。
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攻撃力を上げるのか、防御を上げるのか、それとも後半からアイテムを買いまくれるようにコイン増量アイテムを買うのか。プレイヤーの選択が、後々まで影響を及ぼす。
そういったプレイヤーのアイテム選択によって少しずつ変化する要素が少しローグライク感を出していて面白い。
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3マッチパズルRPGなんてジャンルは掘り尽くされて、もうとっくに飽きたと思っていた。
しかし、丁寧に作れば面白いことを『酒場の英雄』は証明してしまった。
敵がものすごい勢いで強くなっていくので、適切にアイテムを集めて対抗しなければ記録は伸びない。
にもかかわらず、アイテムが入った宝箱は時間で消えてしまう。敵の攻撃をしのいで宝箱を取るか、宝箱を見逃すか、判断が難しい局面も多いジレンマ。
アイテムとスキルの組み合わせで大コンボを発生させる戦術も重要だし、敵がプレイヤーの目前まで迫るピンチほどコンボが発生しやすい(画面下は偶然連鎖がおきやすい)逆転の仕組みもあり、作りはかなり丁寧。
欲を言えばアイテム要素でもっとダイナミックに能力が変化して欲しかったように思うが、そこを抑えた故に誰で遊べる軽快・爽快な楽しさも同時に手に入れている。
カジュアルな3マッチパズルRPGの入門にも良いし、『Dungeon Raid』のようなゲームにハマった方も少し違った味でしばらくまた楽しめる。
このジャンルが好きならば、ぜひ試して欲しいゲームの1つだ。
評価:6(面白い)
課金:
なし
おすすめポイント
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気になるポイント
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(バージョン1.0.2、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
酒場の勇者(Tavern Guardians) (itunes 360円 iPhone/iPad対応)