サスペンスRPG、『Black Rose Suspects(ブラックローズサスペクツ)』の事前登録が現在行われている。
当初「なんか大きく宣伝しているなー」と適当に見ていたのだが、広告案件を受けてしっかり公式サイトをみると…意外、ゲームキャスト的にも直撃の期待作であった。
なんと、本作の企画原案・シナリオは鈴木理香さん、ストーリーディレクションは宮川卓也さん…つまり、サスペンスゲーム制作の大御所が担当していたのだから。
え、わからない?ならば、説明しよう。
本作のメインキャラクターデザイン担当は『エヴァンゲリオン』で知られる貞本義行さんであり、多くのサイトでそれを前面に出している。が、鈴木理香さんと宮川卓也さんのコンビもそれに負けないほどすごい。
なんせ、この2人はレジェンド級のサスペンスゲーム開発者なのだ。
1980年代、この2人はリバーヒルソフトという会社に所属し、シナリオを鈴木理香さんが、ゲームデザインを宮川卓也さん担当して『殺人倶楽部』などの渋い探偵サスペンスものシリーズをヒットさせている。
この探偵ものシリーズは『J・Bハロルドシリーズ』という名前で何作もリリースされ、アドベンチャーの古典として様々なハードに移植されている。
▲スマホ版『殺人倶楽部』より。現在は配信停止中。
リバーヒルソフト倒産後、2人は株式会社シングを立ち上げ、同じコンビで『アナザーコード 2つの記憶』や『ウィッシュルーム 天使の記憶』など、推理物でヒットを飛ばす。
1度のヒットはまぐれ、2度ヒットを飛ばしたら本物という説を信じるなら、鈴木理香さんと宮川卓也さんの2人はサスペンスものにおける本物と言える。
『チェインクロニクル』や『Fate/Grand Order』のストーリーゲーム成功を見て、2016年はストーリーを厚くした基本無料ゲームが多く出たが、いずれもストーリーを読ませることにおいて先に挙げた2つに勝てず、苦戦していたように思う。
しかし、『Black Rose Suspects(ブラックローズサスペクツ)』ならこれらと戦えるストーリーを出してくれるのではないか…そんな期待を抱いている。
▲この渋さ。基本無料ゲームでも、シングの魂は受け継がれているようだ。
懸念は、いかにもソシャゲ然としているように見えるシステム。
そして、複雑なストーリーを作ってきた2人の物語がソシャゲで素直に頭に入るのか、という点。
ただ、これだけはリリースされてみないと分からないので、プレイして感想を述べたい。
感想が待ちきれない方は、こちらから事前登録をして待っておこう →