違法コピー天国、中国。有料ゲームをコピーされて0円で遊ばれてしまうという事例は多いが、コピーされた上にサーバーにただ乗りされ、オリジナル開発者が海賊版のサーバー使用料を支払う事態が発生している。
この被害を受けたのは、『生きろ! マンボウ』でヒットを飛ばした、Select Button。
最新作『ハントクック』の海賊版が中国で20万ダウンロードを達成し、収益はゼロ。しかし、そのサーバー代はSelect Button持ちなのだ。 これは、5月23日の開発者のツイートで明かされた。
この事態に対して、「Android版はiOS版の宣伝ツールとして割り切る」とあきらめ気味の様子。中国なんなの…繁体字なのに、違法apkサイトでハントクック20万ダウンロードいってるんですけど…収益0円でサーバー代だけかかるってこれなんて犯罪?
— Nakahata Koya (@kouya1024) 2016年5月23日
サーバーに頻繁にアクセスするゲームではないのが救いだが、それでも気持ちの良いものではない。
元々、『ハントクック』は繁体字中国語をサポートしており、海賊版の作者はアプリを改変して広告を自分のものと差し替えただけ。それで20万……正規版が中国語(※繁体字は台湾で使われる言語だが)に対応しているのに、なんとも恐ろしい話である。中国のiOS当たればでかいから、Android版は無料の宣伝ツールとして割り切る!精神衛生上!
— Nakahata Koya (@kouya1024) 2016年5月23日
せめて、このニュースが日本で広まり、『ハントクック』が有名になるように祈りつつ、この記事を皆さんにお送りする。
20万DLはゲーム自体が良くできている証拠とも言えるが、良いゲームを作る作者は海賊版被害も織り込んでゲームを作る必要があるのだろう。
アプリリンク:
ハントクック (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)
2016年5月24日22時55分、サーバーアクセス頻度と、繁体字の解説を加えました。