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お手軽インフレの爽快感と深いパズル性の両立。ブロック崩し『Add Ball』レビュー

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壁を操作して、ボールを跳ね返しては当て、ブロックを壊すゲーム『ブロック崩し』に新星がやってきた。
『Add Ball』は、その名の通り、プレイし続けているとボールが増えていき、無数のボールが画面を飛び交うインフレブロック崩しである。
だが、このゲームはそれで終わらない。ボールが増えてゲームがインフレするほどに、パズルとしては繊細になる裏の顔も持ち、見た目以上に深くゲームを遊ばせる仕組みがあるのだ。

ゲームを始めると、普通のブロック崩しのような画面が表示される。
ここで、画面に指を置いて引っ張り、発射方向を決めるて指を離すとボールが発射され、ブロックに当たればそのブロックは壊れる。
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ボールを受け止める必要はなく、毎回ボールの着地点から発射できる。
ボールが画面下に戻ってくると1ターン経過し、ブロックが1段降りてくる。ブロックが最下段まで迫るとゲーム終了。
ここまでは、単にターン性になった『ブロック崩し』にも見えるが、この先が違う。

重要なポイントは、ブロックに表示されている数字と、「+1」の文字。
この数字は耐久力で、ブロックにボールを当てると数字が減り、これが0にならないと壊せない。
しかも、ブロックの耐久力は、毎ターン増えていくのだ。
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それに対抗するのが「+1」。
これを取ると、ボールが1つ増え、ボール発射時に戦闘のボールの後を追って同じ軌道で発射される。この数の力でブロックを粉砕するのだ。
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これによって、ゲームが進むとボールががんがん増え、ブロックの耐久力もインフレし、見た目はどんどん豪快になる。
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が、意外なことにゲームはボールが増えるほどに繊細になる。
大量のボールをぶつけることもできるが、このゲームはブロック崩しなので、たった1つのボールを反射させまくってブロックを壊すこともできる。というか、後半になるとそうしないとブロックを壊しきれない。
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▲背後にボールを送り込むのが重要

すると、緻密な計算が必要になる。
同じ軌道で発射されたボールでも、ブロックが消えると途中から異なる軌道を描く。
目標のブロックが何回で壊れ、残ったボールが異なる2つめの軌道を描き、さらにその先のブロックを消した先の3つめの軌道を計算し……と、繊細な計算が必要になるのだ。
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ゲームを進めるほどにご褒美として演出が爽快になり、パズル性も増し、面白くなっていく。
単に爽快感を求めるインフレは多いが、インフレに伴ってパズルとしての繊細さが上がる構成は見事。
課金要素は、コンテニューに使用する「ゴールド」のみ。コンテニューがなくても十分遊べるし、面白いのでぜひ手に取ってみて欲しい。

評価:6(面白い)

おすすめポイント
遊んでいるとボールが増えて豪快になっていく
ボールが増えるとパズルとしても面白くなっていく

気になるポイント
広告と画面構成のチープさは気になる

課金
ゴールド購入(コンテニューに使用)

(バージョン1.0.1、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Add Ball (itunes 無料 iPhone/iPad対応)