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「AppStoreのタブを10回タップするとiPhoneが軽くなる」噂は嘘。ただし、有用な使い方もある

sysghit
「AppStoreのタブを10回叩くと、iPhoneの動作が軽くなる」という噂が流れている。
が、結論から言えばそれはデマだったようだ。
そんな効果は一切ないし、使い過ぎると通信料が増えるだけ。
だが、このコマンドが別の用途で有用なことは確かのようだ。
騒動の発端は、iOSの開発に携わるZachary Drayerさんが、AppStoreの表示異常に対して、「どこかのタブを10回タップすればいいよ」とTwitterでコメントしたことに端を発する。

まず、実際に試してみた。AppStoreの「おすすめ」タブを10回タップすると……。
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確かに画面が白くなり、AppStoreの内容が再読込された。また、この時点で通信が発生し、AppStoreのデータを全て読みなおしていることもわかった。
しかし、ゲームの動作などは軽くなっておらず、一切リフレッシュされている気配はない。
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そこで、リフレッシュコマンド実行前後のCPU使用率、メモリ使用量をアプリ『Sysight』で調べてみた。
左がリフレッシュ前、右がリフレッシュ後。
CPU使用率、メモリ使用量ともに誤差の範囲でしか変わらなかった。
syg

もし、OSの動きそのものがリフレッシュされているのであれば、ここに多少の動きはあるはずだ。
そもそも、発端となった会話も「アプリの最新版が出ているはずなのに、AppStoreにアップデートのボタンが表示されない」という問題に対して「10回タブを叩くとAppStoreの再読み込みが行われるよ」と回答しているだけ。

ということは、タブを10回タップするリフレッシュコマンドは、「AppStoreを読み込み直す」だけのコマンドで、「iOSの動きが軽くなる」誤報である可能性が高い。
それどころか、むやみに使用すると無駄な通信が発生するので控えたほうが良い。

ただし、AppStoreの表示が更新されないときは有用なコマンドであるのは間違いない。
AppStoreの表示がおかしいときは、このコマンドが大活躍しそうだ。

アプリリンク:
SySight (itunes 120円 iPhone/iPad対応)