
2015年3月、バンダイナムコは『パックマン』や『ゼビウス』などのゲームタイトルを解放する「IPオープン化プロジェクト」を発表した。
それがこんな怪物を生み出してしまうとは、誰が予想しただろうか。
『ゼビウス対ご当地怪獣ドキラ 世界の食いしん坊越後魚沼大集合!』は、往年の人気シューティング『ゼビウス』を、魚沼のご当地キャラクターと合体させてしまったのだ。
ゲームをスタートすると、お馴染みの『ゼビウス』の音楽と共にソルバルウが出撃する。
ゲームはオーソドックスな縦スクロールシューティング。
だが、ゼビウスなのはそこまで。後は魚沼である。

そもそも、設定からしてカオス。
日本の地域振興のため、ソルバルウは魚沼に田植えの手伝いにやってくる。
そこに外国からお客様が来日。
ソルバルウは、お客様をもてなしつつ田植えをするのだ。
だから、ソルバルウが発射するのは魚沼産コシヒカリのおにぎり。
画面上からやってくる客に発射し、満腹になるまで撃ち込んでもてなすと、お金を落としていってくれる。

もちろん、田植えも重要な仕事だ。
田んぼにターゲットをあわせると人間が投下され、田植えが行われる。
客ももてなす、田植えもする。ソルバルウの仕事は大変だ。

もちろん、最後には要塞に客が乗ってやってくる。

で、ここまでは「ああ、ご当地PR+ゼビウスなんだなぁ」ですむのだが、このゲームはそこで終わらない。
ゲームを進めると懐かしのBGMは女性の歌に切り替わり、ボスがご当地怪獣の「ドキラ」になり、「魚沼」成分が強くなるのだ。

ソルバルウの脇もご当地の女子が固め、魚沼名産の豚や鮎が発射されるようになる。
そして、気付くと『ゼビウス』は魚沼に乗っ取られ、地面にも「ようこそ魚沼へ」の看板。
完全に、ナムコのオープンIPプロジェクトを踏み台にしたご当地PRである。
オープンIPプロジェクトが発表されたとき、「懐かしのゲームを使ったクソゲー」や「懐かしのゲームの変化球版」が出てくるとは思ったが、まさか他のIPと合体させるとは想像も付かなかった。
もっと混沌としたゲームが登場するだろう。
本作は、その混沌の先兵である。
評価:2.5(奇ゲー)
おすすめポイント

気になるポイント

課金
なし
(バージョン1.0.0 ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
ゼビウス対ご当地怪獣ドキラ 世界の食いしん坊越後魚沼大集合! (itunes 無料 iPhone/iPad対応)