Apple、ついにコンソールに進出か。新型Apple TVはゲーム機の模様
Apple TVがリニューアルされるという噂はここ数年ささやかれていた。
が、今回は本当のようだ。
例年になくApple TVの噂が多いだけでなく、日本経済新聞の記事で新型Apple TVの発表がほぼ確実と言われており、The New York Timesの記事でもApple TVはゲームにフォーカスすると伝えられている。
また、噂の内容もApple TV=ゲーム機説を裏付ける物ばかりだ。
今まで、Apple TVはitunes Storeで購入した音楽や映画をTVで再生する端末だった。
が、新しいApple TVはアプリを保存するストレージを持ち、Apple TV単体でアプリを動かせるようになるという。
今のところ、新型Apple TVに関する主な噂は以下の通りだ。
・iPhone 6 と同じA8チップ搭載
・App Storeを通じてゲームのインストール可能
・サードパーティー製のBluetoothコントローラーに対応
・複数のモーションセンサーを搭載
・タッチコントロールのコントローラーが付属
・価格は150ドルから200ドル(約1.8万円〜約2.4万円)
A8チップはPS Vitaを少し超える程度の性能を持つと言われるので、「Vita TV」よりも少し性能が高い程度になるだろうか。
おそらく、PS2とPS3の中間ぐらいのゲームはできるようになるだろう。
コントローラーに関しても大幅に強化される。
また、今回はBluetooth4.2に対応し、もしかしたらPS用やXBOXコントローラーでゲームができるようになるかもしれない。
最低でも、AppleのMFI認証に対応したゲームは遊べるはずだ。
また、複数のモーションセンサー対応ということは、Wiiのようなゲームも遊べる。
Wiiよりもセンサーの精度が良いならば、新しいゲームも登場するだろう。
これらを総合して考えると、新しいApple TVは「OUYA」や「Vita TV」のようなゲーム機と言うことになる。
ただし、性能的には過去に存在したものより高く、App Storeというバックエンドが控えているのでゲームの選択肢も多い。
また、iOSのユーザーはすでに十分多いので、そのおこぼれが流れ着いただけでも一大勢力になる可能性はある。
では、Apple TVはゲーム機を制するのだろうか?
短期的に言えば、それはないと思う。PS4などで遊んでいると、やはりPS2時代のゲームにはない映像の感動がある。
スマホですむレベルのものを、Apple TVを買ってまでやりたいかというと疑問が残る。
過去には携帯ゲーム機vsスマホという構図もあったが、携帯ゲーム機に対してスマホは必需品という立ち位置があり、それを活かして戦ってきた。
しかし、安いとは言え今回はゲーム機と同じく「必須ではないもの」である。
簡単に普及はしないだろう。
ただし、長期的に言えば勝利の可能性はある。
Appleのチップセットは、年々性能を上げてゲーム機を追い上げている。
おそらく、どこかのタイミングで「グラフィックは劣るけど、これでもいいか」というレベルまでくる。
PS4やXBoxの次世代機が出るタイミングとそれが重なっていれば、次世代ゲーム機への移行を止め、Apple TVが勝利する可能性は出てくるだろう。
とは言え、これらはすべて机上の空論でもある。
まずは9月9日(日本では9月10日午前2時)の発表を待ちたい。