パックマンの面白さを今風に凝縮。愛すべきランゲーム『PAC-MAN 256』レビュー。
『パックマン』のアーケード版でステージ256に到達すると、マップがだんだんと崩壊し、最後にはゲームが止まるバグがある。
パックマン誕生35周年を記念し、そのバグの後の世界を描いたゲームが『PAC-MAN 256』である。
開発は『クロッシーロード』で大ヒットを飛ばしたのHipster Whale。
『パックマン』らしさを大事にしつつ、スマホゲームとして楽しく、良い感じの内容となっている。
『PAC-MAN 256』は、マップの崩壊から逃げつつスコアを稼ぐランゲームだ。
▲ゲームスタートと同時に後ろからステージ崩壊が迫る。これに飲み込まれるとゲーム終了
パックマンは自動で前に進み続け、プレイヤーがフリック下方向に曲がる。
ステージ上のクッキー(白い点)を食べるとスコアが増え、フルーツを食べると一定時間スコア倍率が上がる。
行く手を阻むのは、やはりオリジナルに登場した敵たち。
水色の敵は特定のルートを動き続け、ピンク色の敵はパックマンと軸が合うと一直線にやってくるなど、色に合わせてそれぞれに行動パターンが決まっている。
これらの敵に触れるとゲーム終了なので、通路の形と敵の色を照らし合わせて正解のルートを見つけなくてはいけない。
敵に触れるだけでなく、ステージの崩壊に巻き込まれてもゲーム終了なので、急かされつつ正解ルートを考える「アクションパズル」として、適度な難しさになっている。
もちろん、パックマンにも反撃手段は用意されている。
画面上にはさまざまなアイテムがあり、「パワークッキー」を食べると原作通りに体当たりで敵を倒せるし、「巨大化」や「口からレーザー」など『PAC-MAN 256』オリジナルのアイテムもある。
▲アイテムがなくても、クッキーを連続で256個食べると敵を殲滅できるが、難易度は高い
ただし、オリジナルアイテムに関してはゲームスタート時に「クレジット」を投入しないと出現しないので要注意だ。
クレジットを投入しないとクッキーとパワークッキーだけのオリジナル『パックマン』に近いゲーム内容となる。
とはいえ、オリジナルアイテムがなくても面白さは変わらないし、クレジットは10分に1枚もらえるのでゲームの面白さこれで大きく変わらないように感じた。
ゲームとして見ると敵の動きを推測して進むパズル、アイテムをとって一気に逆転する開放感、そしてその2つが交互にやってくる緩急。
オリジナルの『パックマン』のような面白さがあり、「パックマンが好きな人が作ったんだなぁ」という愛が伝わってくる。
また、コインを貯めてアイテムを強化する今風のやりこみ要素もある。
パックマン好きだけでなく、誰でも楽しめる良い案配のゲームになっていて、パックマン35周年の記念にふさわしいゲームと言えるだろう。
パックマン好きも、そうでない方も、ぜひ一度手にとって遊んでみて欲しい。
評価:3.0(面白い)
おすすめポイント
原作の設定を活かしたゲーム作り
緩急つけた展開
課金について
なし
(バージョン1.0、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
PAC-MAN 256 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)