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モバイル端末でもゲーム機並みの素晴らしいゲームができることを証明する。
そして、3年の月日をかけて作られたゲームが『インプロージョン(Implosion)』である。
本作は、確かにゲーム機並の内容を誇るゲームと言っていいだろう。
グラフィックと操作性、演出、ともに申し分ないので、アクションゲーム好きなら試す価値はある。
しかし、「『Deemo』を送り出したRayarkのゲーム」として見ると、普通すぎるのも事実だ。
このゲームは、謎の生物「ザーダ」の脅威を取り除くため、人型ロボット「アヴァロン」を操縦して戦うステージクリア型のアクションだ。
![implosion01](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230602/20230602035832.jpg)
ゲームのシステムはオーソドックスなアクション。
見下ろし視点で、画面左をドラッグするとアヴァロンが移動し、右下の攻撃ボタン、回避ボタン、スキルボタンを駆使して戦う。
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攻撃ボタンは1つだけだが、攻撃ボタンを押すタイミング次第で様々な派生コンボが派生する。
通常コンボはスキルゲージ回復が早く、攻撃1段目で派生コンボに入ると隙が大きい超ダメージコンボなど、5種類のコンボはどれも特性が異なる。
![implosion_rrr2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601100514.jpg)
▲攻撃を途中で止め、紫の球体が自機の中心にきたときに再び攻撃ボタンを押すと派生コンボに変化する。
攻撃ボタンをドラッグすると、ドラッグした方向に銃撃も可能。
ボタンは少なくても、実に様々な攻撃方法がある。
![implosion_rrr1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601094601.jpg)
スキルは画面左上の「RAゲージ」を消費する必殺技で、装備によって内容は変化する。
初期スキルは突進攻撃で、移動しながら敵に大ダメージを与える上、スキル使用中は完全無敵。
敵の攻撃をすり抜けながら戦えるようになると、とても気持ちいい。
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回避行動中は完全無敵(一部のトラップをのぞく)で、3連続まで入力可能。
この手のゲームの中でもかなり高性能な回避技だ。
![implosion12](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230602/20230602035129.jpg)
独特なのはHPとシールドのシステム。
敵の攻撃を受けるとシールドが減少するが、シールドは時間経過と共に回復する。
シールドが0のときに攻撃を受けるとHPが減り、HPが0になってしまうとコンテニューかリトライかを選ぶこととなる。
![implosion07](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601132618.jpg)
難易度は、イージーとハードの2種類。
さらに、ゲームクリア後は最高難度のエキスパートが解放される。
ステージのすべての敵を倒すとクリア。
クリア後は手に入れた装備を付け替えて自機を強化する要素も。
![implosion03](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601184606.jpg)
▲世界観重視で、装備の名前から効果を類推しづらい。「交感神経反応」とか言われてもなぁ。
実際にプレイしても、その印象は変わらない。
プレイの序盤は、連続ゴリ押しで爽快なコンボを楽しめるコンボゲー。
敵は少ないながらもソリッドな演出が気持ちよく、「Rayark無双か!」とも思わせるが……ステージ2以降は敵の攻撃が激しくなり、一筋縄ではいかなくなる。
![implosion06](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601121609.jpg)
敵のパターンを学び、回避と無敵スキルで切り抜け、適切なコンボを選択して攻撃を叩き込む昔ながらのアクションである。
とくに、ボス戦は攻撃パターンを見切らなければ死亡必至。
![implosion_r1r](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230602/20230602050558.jpg)
謎の生物「ザーダ」を巡るストーリーは興味深く、古典的ながらゲームも面白い。
複雑なアクションなのに、操作性もバッチリ。
また、「遠距離武器を使わない」などのミッションをこなすと「バッジ」が手に入り、バッジの数に応じて褒賞が手に入るやり込み要素も。
どこを切り取っても普通のゲームで、普通に面白い。
気になる点を挙げるとすれば、「不親切さ」だろうか。
ストーリーに関わる会話がバトル中にも表示されるが、会話を見ている暇がない。
![implosion_rrrr1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230601/20230601174524.jpg)
▲あと、日本語訳が「頑張っているけどあと一歩」感。
装備の名前もわかりづらいし、ゲーム内用語もわかりづらい。
ヘビーなゲーマーならこの辺りはものともしないだろうが、ここは少し気になった。
ただ、それも小さな事で「ゲーム機のようなゲームを目指す」という目標は十分達成されている。
『インプロージョン』は、ゲーム機で1,200円のゲームとして出てきても「結構面白いじゃん」という評価になると思う。
しかし、その「ゲーム機のようなゲーム」とはゲーム機の超大作ではなく、PSPなどで普通に販売されているアクションゲームのレベルだ。
このレベルのアクションをスマホで遊べるのは素晴らしい、という域にとどまってしまっている。
買い切りのアクションゲームが好きな方にはお勧めできるが、万人が買って満足するものではないだろう。
操作性も演出もいいが、『Deemo』のRayarkが出すならば、あと1つ何かが欲しかったところだ。
評価:3.0(面白い)
おすすめポイント
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気になるポイント
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(バージョン1.0.0、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
インプロージョン (itunes 1,200円 iPhone/iPad対応)