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たった3ステージで人の心を掴む死にゲー、『Mr Jump』レビュー。

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死にゲー界に新たな大ヒット作品が生まれた。
リリースから4日で500万ダウンロードを突破した快作、『Mr.Jump』だ。

Mr.Jumpはジャンプ操作のみの普通のランゲームで、システム的に新しくない。
しかし、遊んで見るとびっくり。序盤がやたら楽しくて3ステージで心を掴まれる。
さらに、スマホゲームに必要な要素を抑えた堅実な作品で、(500万という規模はびっくりだが)人気になるのも納得の1作である。

このゲームは、ステージクリア型のランアクションだ。
主人公は前に走り続け、プレイヤーの操作は画面をタップしてジャンプするだけ。
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障害物にぶつかったり、海に落ちたりするとステージの最初からやり直しとなる。
画面を押した時間によってジャンプ距離が変わるのが特徴だが、どこにでもある内容に見える。
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なぜ、このゲームが人気となったのだろうか?
その秘密は、序盤のステージにありそうだ。

このゲームの序盤3ステージはとても面白い。
ステージ1はジャンプとランだけだが、ステージ2では取るたびにジャンプ回数が増えるアイテム「スクエア」が登場する。
スクエアを取ってジャンプ回数を増やし、空中をテンポ良く跳ねる作業はとても楽しい。
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ステージ3には、無制限にジャンプできる「レインボースクエア」が登場する。
このステージでは、『Flappy Bird』のごとくぴょんぴょん跳ねて進むことになる。
進むたびに新しいアクションが待っているので、飽きないのだ。
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ステージ4には「バリア」と「解除スイッチ」が登場し、また新しい楽しさを提供する。
ステージ5以降は新しい仕掛けが少なくなって普通の「死にゲー」となるが、そこに至るまでは多くのプレイヤーが楽しめるだろう。
死にゲーとして本格的に牙をむく前に、プレイヤーを楽しませてはめるわけだ。
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さらに、死んだ後のフォローも良い。
死にゲーは、死にまくってストレスを溜め、にっちもさっちも行かなくなって終わってしまうことも多い。
しかし、このゲームでは死亡時に進度%方式で表示される。
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ステージクリアまでの残り距離が見えるので、記録が伸びていく過程が数字で実感できる。
ゴールが見えないゲームを延々と遊んでいるとやる気を失いやすいが、Mr.Jumpなら残りの距離がわかるので「残り30%だ!」などと前向きに遊べる。
死にゲーを遊ぶ上でこれはでかい。

ということで、500万ダウンロードの秘密は普通の死にゲーのようでいて、スマホゲームに要求されるフォローを加えた堅実さにあるように思う。
死亡時のフォローがいいので前向きに遊べる。
ビジュアルがキャッチーでストライクゾーンが広く、序盤3ステージがとくに楽しい。
序盤が楽しいからプレイヤーに良い印象を与え、拡散されやすい。
そういったところではないだろうか。

欲を言えば、ステージ5以降も次々と新しいアクションを出して欲しかったが……値段を考えれば高望みか。
とりあえず、死にゲー系が好きなら試す価値ありの1作だ。

評価:3.0(面白い)

おすすめポイント
序盤は次々と新しい仕掛けが出てきて楽しい
死亡時の進度表示と、適度なステージの長さ

気になるポイント
ステージ5以降は普通に死にゲー。

課金
ステージ開放(各100円、ただし、普通に遊んでいれば解放できる)
広告削除(200円)

(バージョン1.0、ゲームキャストトシ)

アプリリンク:
Mr Jump (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応)

動画: