意外と知られていないが、スマホではオリジナルの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が毎年出ている。
2011年『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 EP1』は「性能の低いスマホで驚きのアクションを見せる良作」。
2012年『ソニックジャンプ』は「出来は上々で申し分の無い仕上がり」。
2013年『ソニック・ザ・ヘッジホッグ4 EP2』は「美しい3Dグラフィックで古えの面白さを復活させた良作」。
2014年『 LINE ソニックダッシュ』は「史上最悪の不作だが品質は良く健全(なおサービスはすでに終了)」。
そして、今日紹介する『ソニックランナー』は、「ソニックファンも納得。ここ5年で最高の出来」と言える1作だ。
なんとなくボジョレー風にしてみたが、深い意味はない。
『ソニックランナーズ』は、ただソニックのキャラクターを使った2Dのランゲームではない。
高速アクションに特化して爽快感を追求した純粋な「ソニック系のアクションゲーム」である。
キャラクターは自動で前に走り続け、プレイヤーの操作は画面タップでジャンプするだけ。
しかし、プレイ感はソニックそのもの。
原作でも高速シーンでは前を押しながらジャンプするだけだったので、違和感ゼロだ。
ダメージを受けてもリングを1つでも持っていれば倒れないシステムもランゲームと違和感なくマッチしている。
ステージの要所には宿敵『ドクターエッグマン』と戦うボーナスゲームが待っており、攻撃するたび大量のリングを獲得できる。
そして、ボーナスステージが終わるとゲームスピードが上昇し、プレイヤーがミスするまでこのサイクルが続く。
3回ほどボーナスステージを超えると、目にも止まらぬスピードが味わえるだろう。
ソニックのお約束や世界観もうまくゲームに取り込まれている。
ソニックシリーズに登場した能力もアイテムとして登場し、敵を倒して動物を集めると得点が上がり、ゲームのアクセントになっている。
▲ソニックカラーから登場のカラーパワーもアイテム化。
とくに素晴らしいのが、ランゲームなのに1つのステージに難易度の異なるクリアルートがあること。
ソニックファンにとっては常識だが、2Dのランゲームにとっては「1つのステージに複数のクリア方法がある」のは珍しい。
その結果、初心者は簡単ルートで誰でも楽しく遊べるが、上級者は難しいルートを選べば得点がどんどん上がっていく間口の広さと奥の深さを獲得している。
難しいルートほどテンポが速くてスピードの爽快感が高いので、上達するほどにゲームが爽快になる。
『ソニックランナーズ』は、アクションゲーム特有の「上達する楽しさ」も獲得している。
そして、キャラクターが倒れるとスコア計算画面となり、スコアに応じてアイテムを獲得したりストーリーが進む。
単にアクションを遊ぶだけでなく、上達=ゲーム進行となっているので普通にランゲームを遊ぶより満足度は高い。
また、先に進むほどキャラクターが増え、アクションに幅が出るのも素晴らしい。
ストーリーもソニックらしさを失っておらず、ソニックファンのゲーキャスとしてもOKな内容だ。
気に入らなければ飛ばせるので、ソニックファンでなくとも安心だ。
また、ステージ中に獲得したリングでキャラクターの能力を上げることもできる。
課金要素はキャラクターをサポートする「おとも」ガチャやコンテニュー課金、スタミナ課金など。
スコアランキングで競い、賞品を獲得する要素があるのでパワーアップ要素や課金要素が気になる方もいるかもしれない。
しかし、軸となるアクションが楽しいので個人的には気にならない。
基本無料だが、課金しなくてもハイスコアランキングを除く楽しさはすべて手に入る。
昨今のランゲームの良い点ばかりを取り入れ、さらにソニック風にして面白さを加速した2Dランゲームの決定版。
ソニックランナーズはアクションが好きなら見逃せない一作だ。
昨今のランゲームの良い点ばかりを取り入れ、さらにソニック風にして面白さを加速した2Dランゲームの決定版。
ソニックランナーズはアクションが好きなら見逃せない一作だ。
評価:4.0(すごく面白い)
おすすめポイント
誰でも遊べる間口の広さ
上達するほど楽しくなる奥の深さ
ソニックのスピード感だけを味わえる
気になるポイント
限界はあるが、課金でスコアをガンガン上げられる
通信時間が長い
(バージョン1.0.0、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
ソニック ランナーズ (itunes 基本無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay)