ここは、地球からはるか離れた植民星。
この星の住民はあるウィルスによって政府に命を握られ、支配されていた……。
しかし、その運命にあらがうのが人間が現れ、世界は変わる。
その人間とは、もちろんプレイヤー自身だ。
『EXILES』は、荒廃した植民惑星を救うために戦うオープンワールドのRPGである。
まずは『Exiles』の予告動画を見て欲しい。
壮大なSFワールドへの期待が高まるはずだ。
実際この動画に嘘はないが、遊んで見ればすぐ「あ、これは何か違う」とすぐわかってしまう。
『EXILES』はそんなゲームである。
基本システムやSFチックな空気感はいい。
広大なフィールドを自由に歩けて、バトルではFPSさながら(FPS視点に切り替えればFPSそのまま)のアクションも楽しめる。
武器の種類が豊富で、右上の武器欄をスワイプするだけでピストルやグレネードランチャー、ビームナイフなどの武器を切り替えて使い分けられる。
ライフルで敵を遠くから狙撃するような戦い方もアリだ。
敵のAIがおバカなのが難点だが、十分許せる内容だろう。
グラフィックもなかなかのものである。
▲障害物に隠れて撃ち合いもできる。
寂しい砂漠ばかりの広大なマップもSFの空気感をバッチリ演出している。
巨大な原生生物が徘徊していたり、地中から襲いかかってきたりと見た目のインパクトはでかい。
初めて外出したときのワクワク感は忘れないだろう。
エアバイクでマップを疾走するのも気持ちいい。
下手なレースゲームよりもスピード感があるのだ。
カッコいいパワードスーツ(というよりも、ほぼロボット)まで操作できる。
▲見上げるほどの大きさ!
実際に搭乗して戦うと強力だし、ブーストをふかして移動するのも楽しい。
しかし思えば、パワードスーツに乗ったときがこのゲームの頂点だった……。
▲そのサイズは巨大建築物とほぼ同等!いいぞ!
開始して2時間で、このゲームには致命的にイベントが少ないことに気づいてしまった。
パワードスーツを手に入れたが、これで戦うほどの強敵はいない。
広大なマップを探索しても、アイテムが落ちているだけで面白いイベントはほぼない。
ただ、短く一本道のストーリーをNPCに言われるままにこなすだけである。
性別と3種類の職業を選べるが、それでゲームの展開やプレイ感が変わるわけでもない。
戦うことしかないので「Soldier」を選んでおけば一番有利だ。
▲ちなみにレベルアップでジャンプ距離を伸ばせるが、それを活用する場所もない
良いシステムを作っても、そのシステムを楽しむイベントがなければ終わりだ。
惜しいゲーム。それがこのゲームに対する評価である。
自分は「この果てしない荒野に何かあるんじゃないか」と彷徨っている間は楽しめたので、十分元は取れた。
しかし、荒涼とした惑星の雰囲気を楽しむか、SFの世界観がとんでもなく好きというのでなければ他人にこのゲームはおすすめできない。
イベントやマップの建物をガッツリ追加してくれれば絶対面白くなるのだが……。
今となっては、「数少ないイベントをつなげて、よくこんな面白そうな予告動画を作ったな」と感心するばかりである。
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
おすすめポイント
パワースーツとエアバイクに乗ると楽しい
広大なフィールド
気になるポイント
イベントが少なすぎる
マップを探索する価値がない
(バージョン1.1、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
Exiles (itunes 500円 iPhone/iPad対応)
おすすめポイント
パワースーツとエアバイクに乗ると楽しい
広大なフィールド
気になるポイント
イベントが少なすぎる
マップを探索する価値がない
(バージョン1.1、ゲームキャストトシ)
アプリリンク:
Exiles (itunes 500円 iPhone/iPad対応)