Goat Simulator レビュー - ヤギになって破壊を尽くすバカゲー登場。スマホで見せつけて、友だちに布教しようぜ!
製作したメーカー自身が「このゲームを買うぐらいなら、フラフープや山積みのレンガなど何か別のものを買った方がマシだぜ!」と言い放つ、狂気のヤギシミュレーター『Goat Simulator』がついにスマホに移植された。
ゲーム内には凶暴なヤギと街が用意されているだけで、目的もゴールもない。
だから、「何かクリアしたい!」「物語を進めたい」というタイプのゲーマーは3分で飽きるので、買うべきではない。
しかし、ヤギを操作して、町を破壊して、その様子を見て笑える「バカゲー」好きならば、30分は大いに楽しめる良作である。
500円で30分しか遊べないのが高く感じるって?
バカゲーが好きな人に向けて作られているから、それでいいのだ。
プレイヤーは、ヤギを自由に操作して小さな街を自由に動き回れる。
画面左下をドラッグするとドラッグした方向へ歩き、左下の緑のボタンを押すとジャンプ。
▲青いボタンは体当たり。あまり使わないが…。
で、このヤギ、舌がやたらに高性能である。
人間大までのもの(人間含む)の前で、舌ボタンを押すと…。
舌を絡めて、自由に引っ張り回せる。
▲分かりづらいけど、長い舌で人間を引っ張っている。
そのまま人間を振り回して車にぶつけてみると、爆発して大炎上。
この舌で破壊の限りを尽くすのが、基本的な遊び方となる。
なお、一定時間内に連続して物を壊すと、コンボの表示が出てスコアが伸びる(でも、スコアにあまり意味はない)。
いちばん左側のボタンを押すと、ヤギが寝転ぶ。
この行為にもとくに意味はない。
▲ただ、死体のように横たわるのでやたらシュールである。
これでゲームの説明はほぼすべてである。
ゲームにはクリア目的が設定されておらず、スコアにもあまり意味はない。
しかし、このゲームは街を適当に探索しているだけで面白い。
街のはずれに行くと、レースを楽しんでいる若者たちがいる。
和気藹々としている若者たちに突っ込むヤギ。
すると、若者たちがすごい勢いで逃げ始め、場は混乱の嵐に!
せっかくなので、1人を舌で捕獲して振り回してみた。
意外に細かいところまで作られているな!
レース場の奥に進むと、巨大なカタパルトがあったので乗ってみるたヤギ。
すると、カタパルトが突然作動して空に打ち上げられる。
上空から街の景色を楽しめるぜ、いやっほぅ!
着地点にキノコがあったので食べてみるヤギ。
なんか、体の一部が巨大化した。キモい。
こんな感じで、街の中にあるギミックを探して、試してバカバカしさを楽しむゲームになっている。
ときどきバグで操作できなくなるが、そんなときは【Respawn】でスタート地点からやり直せばOK。
で、いろいろやって条件を満たすと、左上真ん中のボタンから変身できるようになる。
試しに【Tall Goat(背の高いヤギ)】になってみた。これは…ヤギじゃなくてキリン!
▲おぬし、これをGoatと言い張るか。
ジェットパックで空を滑空できるようになったり、ヤギを空から召喚できるようになったりと、また新しい(そして、ほとんどは意味がない)ことができる。
で、その能力を使ったまま街を歩き回り、また新しい発見をする。
自分から動いて、遊びを探さなければいけないので、障害を乗り越えたり、何かを集めたりするのが好きなゲーマーはすぐ飽きるだろう。
「お、こんなところにイベントが隠れていたぜ!」
と、積極的に遊びや面白い点を探すタイプのプレイヤーにだけお勧めできる。
▲ヤギ召喚。動かないので、死体を生産しているだけに見える。
なお、このゲームはPC版の方が壊せる物も仕掛けも多く、面白い。
お値段も2倍になってしまうが、もし本気で遊ぶならPC版をおすすめする。
ただ、スマホ版は持ち運べるので、友だちと楽しむのにちょうど良い。
ちょっとした空き時間に友だちの目の前でプレイして、そのおバカぶりを見せつけ、話の種にすれば盛り上がれること請け合いだ。
スマホ版を買った方は、「ヤギになって町を破壊するゲームがあるんだよ…」と、友だちに見せると、プレイで30分、会話で1時間ぐらいは盛り上がれるだろう。
評価:3.0(面白い)
おすすめポイント
街に隠された仕掛けを探すのが楽しい
シュールな様子が笑える
気になるポイント
PC版より壊せるものが少なく、隣町がない
30分で飽きる
課金について
なし
(GCドラゴン Ver1.0.1)
アプリリンク:
Goat Simulator (itunes 500円 iPhone/iPad対応/GooglePlay)
動画: