Goblin Sword (itunes 200円 iPhone/iPad対応)
スーパーファミコン時代を思わせるドット絵に、間合いを見切って進むオールドスタイルな横スクロールアクションが登場した。
『Goblin Sword』だ。
とくにドット絵のキャラクターやステージなどのドットは細かく描き込まれており、新しいものが登場する度にゲームを止めて見たくなってしまうほど。
ゲームもとても丁寧に作られており、敵や罠の配置からステージの形まで練り込まれている。
お宝や装備を集めるコレクションの楽しさもあり、ボス戦を攻略する楽しさもありで、ゲームもボリュームも質の高いゲームだ。
このゲームは、短く区切られたステージのゴールを目指す横スクロールアクションだ。
操作はシンプルで、左右の移動ボタンとアタックボタンとジャンプボタンの2ボタンだけ。
一般的な iPhone のゲームよりもボタンの間隔が広いので違和感を感じるが、慣れれば快適だし、オプションで配置も調整できる。
また、青い宝玉を手に入れると、一定回数だけ必殺技が使える。
必殺技は持っている武器によって変化し、雷を飛ばしたり、火柱を上げたりと見た目にも面白い。
で、ゲームのプレイングはというと、とてもシブい。
間合いをはかってギリギリの間合いから敵を攻撃したり、ジャンプで半キャラクター分の隙間に着地して敵の攻撃を避けたりと、本格的なアクションが楽しめる。
ステージや敵の作り込みもしっかりしている。
さまざまな行動パターンの敵が出現するだけでなく、ときにトラップと組み合せて配置され、ときに複数の敵が同時に登場してプレイヤーのテンポをずらしと、使い方も工夫があってメリハリがある。
作りにも理不尽感がなく、楽しく堅実に遊べる。
また、ゴールへと向かう途中には、必ず宝箱が2つ、クリスタルが3つ設置されている。
これらを探すのもゲームの楽しさの1つだ。
宝やクリスタルは、ステージ中の見つけづらい場所や、特別に隠された場所に配置されている。
最近のゲームは、隠し通路はうっすら透けて見えるものが多い。
しかし、本作はパッと見では全くわからず、ステージの形や敵の配置から当たりをつけて探すようになっている。
例えば、下の画面の位置。ステージをずっとプレイしていると、この下が不自然にあいていることに気づく。
そして、柱に乗ってみると、そのままストンと落ちて隠し通路が見つかる。
▲凹んだ柱の場所へと降りてみると隠し部屋を発見。
プレイヤーの観察力を試す配置になっていて、違和感に気づいて隠し部屋を見つけたときはニンマリできる嬉しい仕掛けだ。
宝箱からはお金、武器やキャラクターの見た目を変える鎧、特殊効果のある秘宝、複数集めると体力の最大値が上がるポーションなど、様々なものがある。
秘宝には移動速度が上がるものやジャンプの回数を増やすもの、オートで攻撃してくれるお供を呼び出せるものなど、様々な特殊効果がある。
中には受けるダメージが倍になるかわりに大幅に攻撃力が上がるといった上級者向けのアイテムもあり、コレクションがとても楽しい。
▲ニンジャの上にいるのがお供のドラゴン
全体としてとにかく丁寧な作りで、単にボリュームを増すために作られたような雑な構成のステージはないし、武器を集めたりしなくてもクリアには支障がないようになっているなど、アクションだけでも楽しめるような配慮もされている。
ステージは全48ステージで、さらにボスも6体とボリュームも十分。
▲ボスの動きも凝っており、こちらも攻略が楽しい。
オールドスタイルのアクションの魅力を詰め込んだアクションゲームとして、きれいにまとまっている作品だ。
強いて難点を言うならば、ドット絵は良いのに動きがなんだか硬いことが挙げられる。
止めてみるとドット絵はキレイなのに、動きに爽快感が操作すると違和感を感じるのだ。
ただ、それもやや気になる程度で、丁寧に作られたゲームを台無しにするようなものではない。
難易度はスマホのアクションに合わせつつも、王道アクションの面白さがキッチリ詰め込まれている。
普通のアクション好きがプレイして楽しめるのはもちろん、オールドゲーマーがプレイするならば値段以上に楽しめるハズだ。
2014年9月15日の時点では100円セールを行っているので、気になった方はいまのうちに購入しておくといいだろう。
評価:3.5(かなり面白い)
おすすめポイント
隠し部屋やアイテムを探すのが楽しい
マンネリ感のないステージ構成
細かく描写されたドット絵
気になるポイント
ドット絵の動きが硬い
課金について
なし
(GCドラゴン Ver1.0)
アプリリンク:
Goblin Sword (itunes 200円 iPhone/iPad対応)
動画: