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ジャレコのゲームがスマホで復活!第一弾はガラケーRPGの金字塔『魔王が墜ちる日』。

多くのゲーマーに惜しまれつつも消えてしまったゲーム会社、ジャレコ。
そのジャレコのコンテンツを引き継ぎ、株式会社シティコネクションがスマホでゲームを復刻することが明らかとなった。
これは、7月30日に発売されたRPG専門誌「ロールプレイングゲームサイド」にて明らかになったもの。

ジャレコ復活第一弾は、ジャレコのRPGでも屈指の名作『魔王が墜ちる日』。
アーケード世代には知られていないかもしれないが、このゲームはガラケーのRPG史上に残る名作である。
ということで、このゲームのすごさを語っていきたい。
(ガラケー時代のゲームなので、画像がないのは許して!)

『魔王が墜ちる日』の舞台は、1年後に魔王が降臨して滅亡が確定している世界だ。
そんな滅びの運命を避けるため、ダンジョンを冒険し、仲間を集め、魔王を倒す力を蓄えることがプレイヤーの目的となる。

このゲームで特徴的な点は、1回のプレイ時間がとても短いことだ。
プレイヤーが「ダンジョンに行く」、「仲間と訓練する」などのコマンドを1回行うと、1ヶ月が経過する。
たった12回のコマンド入力でゲームが終わるのだ。
だいたい時間に直して1〜2時間程度である。

ゲームの中には100ものイベントがあり、1回のプレイでは見切れないほどの内容が詰まっている。
初回のプレイでは、魔王を倒すどころか仲間をそろえることすら難しい。
しかし、2回目、3回目とプレイして行動を最適化し、ゲームを進めると魔王や世界の秘密、仲間の目的など、さまざまなものが見え始める。

短時間に集中して遊ぶRPGの面白さ、プレイヤーの成長した分だけ明らかになるストーリーの深さ(2005年の作品だが、近年流行となったループ物の構造をすでに取り入れている)が一体となったこの作品は、当時大ヒットとなり、続編もリリースされた。

ストーリーの点でも時代を先取りしていたが、今思うと「短時間で楽しめて」「何回も遊べる」という近年の遊び方の変化もまた先取りしたRPGだった。

『魔王が墜ちる日』は、ケータイゲームを馬鹿にするメンタリティ(昔は、ケータイゲームはゲーム機に比べて2流というイメージが自分の中にあった)を払拭してくれた作品でもある。

このゲームからリリースを決めたシティコネクションは「わかっている」会社に違いない。
(まあ、会社名がジャレコのゲーム名そのままの『シティコネクション』で、ゲームブランド名もその登場人物からとっているし…)

また、ロールプレイングゲームサイドでは、ケータイゲームだけでなく、ゲーム機のゲームも復刻させたいと語っていたので、シティコネクションの今後の活躍に期待したい。

関連リンク:
 ロールプレイングゲームサイド Vol.1(Amazon)