WWDCから少し時間が経ち、情報も出そろってきたので、ゲーマー向けにWWDCの情報をまとめてみた。
簡単に言うと、iOS8にすると、より豪華な3Dゲームがプレイできるようになり、開発者はアプリ開発が楽になる。
AppStoreがより便利になり、課金をコントロールできるようになるので小さな子供がいる親も安心してスマホを持たせられる。
良いことばかりで「本当か！？」という内容だが、本当にそうなりそうだ。
Metalを採用すると、ゲーム機並みにグラフィック性能が上がる。
iOS8で3Dゲームの動作が劇的に向上する可能性あり。Apple新グラフィック技術、Metalを発表。
今回最も大きなニュースは、Metal の発表だろう。
Metal はより高速にグラフィックを描画するためのiPhone専用APIだ。
PCでAMDが打ちだした「Mantle」と同じような思想と思われるので、Mantleを調べてみたところ…4gamerにこんな記事を発見した。
Mantle版Battlefield 4を試す。APU＋GPU構成時に衝撃的な性能向上を確認 - 4Gamer.net
Metal と同じ思想で作られているである Mantle はそれなり以上に効果を上げているらしい。
であれば、Metal も同様にiPhoneの3D性能を引き上げるのは間違いなさそうだ。
Mantleの恩恵を受けるためにはハードとソフトが特定条件を満たす必要がある。
しかし、Appleはハードからソフトまで自前で作っているので（そして、アプリを作る側もAppleの規則で縛っているので）、最大限に効果を発揮する条件を整えるのはたやすい。
その結果、家庭用のゲーム Plants vs Zombies Garden Warfare が動いているとあれば、効果があることを信じるしかないだろう。
また、Unreal Engine 4のユーザーには、すでにデモプログラムが提供されている。
iOS8の目玉機能、Metalのデモアプリ『ZEN Garden』がUnreal Engine4のサンプルとして公開開始。
その昔、iPhoneはAndroidと比べてゲームの動作が圧倒的に良かった。
現在は差が薄れてきていたが、もしかしたらまたAndroidを大きく引き離すかもしれない。
新言語、Swift登場
今まで、iPhone向けのアプリはObjective-Cというプログラミング言語で作られていた。
しかし、今後はSwiftというモダンなプログラミング言語に切り替わる。
この環境ではPC上で楽にアプリを実行でき、しかもObjective-Cよりもアプリが高速化するという。
おそらく、大幅な高速化は64bit CPUを持つ、A7チップ以降のみと予想しているが、
ネット上では「万歳！」の声ばかりで「Objective-Cのサポートはどうなる！」とか、「言語が切り替わって面倒」などの声が聞こえてこないのだが、そんなにObjective-Cは酷かったのだろうか。
詳しいことは、お馴染みのPC Watchの記事を参照して欲しい。
【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】Appleが新言語「Swift」とAPI「Metal」を発表して「iPhone 6」を発表しなかった背景 - PC Watch
キーボードや変換ソフトが変更できるようになるかも。
iOS8は、他社製のキーボードと変換ソフトに対応。やっと、Atokでネトゲのチャットができる…！
言うことは1つ。Atokはよ！
子供の課金を親がコントロールできるように
「子供が勝手に課金して…」は終わり。iOS8では親の承認なしには購入できない新機能搭載。
子供のiPhoneで課金しようとすると、親に通知が行われ、親が許可しなければ課金は完了しない仕組み。
あまりゲームを知らない家族が、不用意に課金することも防げそうだ。
AppStoreが便利になる
iOS 8ではAppStoreに新機能が追加され、開発者とプレイヤー双方にとって便利になる。
まず、プレイヤー側のメリットから説明しよう。
AppStoreで画像が画像が2枚同時に表示されるようになり、アプリの雰囲気がわかりやすくなっている。
さらに、同ジャンルのアプリもアイコンで表示されて、アプリの比較が行うのが簡単になっている。
紹介ページに動画が掲載できるようになるので、よりゲーム内容が分かりやすくなっている。
つまり、ゲームが買いやすくなっているわけだ。
βテスターをAppSotreで募集できる
次に、開発者のメリット。
開発中のゲームのβ版を、AppStoreを通じて限られたユーザーに配布できるようになる。
アプリのセット販売開始
さらに、アプリのセット売り機能「App bundles」の追加。
シリーズをまとめ買いすれば安くなるなど消費者にもメリットがあり、売り手も自社の他のゲームの知ってもらえるなど、お互いにメリットがありそうだ。
ただし、使い方を誤ればよりアプリのデフレを加速させるだけとなるだろう。
ユーザー的には嬉しいが、ゲームキャストとしては「有料ゲームがより早く終わってしまうのではないか？」という気持ちもある。
以上、WWDCでゲーマーが影響を受けるであろう箇所をまとめてみた。
それにしても、Objective-cはなぜにあんなに不人気なのか…だれかわかりやすく教えてくれ…。
