
今日紹介する Table Tennis Touch は、実写と見間違えるような空間で、本物の卓球のようなプレイが楽しめる「卓球再現ゲーム」だ。
開発した Yakuto のアート担当が元プロの卓球選手というだけあり、素人目には卓球としての不自然さがほとんど感じられない。
プレイすれば、誰しもがこのゲームの動きや操作の「卓球らしさ」に驚くだろう。
2014年5月現在、スマホの究極とも言えるほどすごい卓球ゲームだ。
起動したあとに出るタイトル画面からして「ああ、これが卓球だ」というビジュアルだ。
少し汚い倉庫、雑多に積まれている荷物など、ガレージ卓球の空気感を完全に再現している。

実際のゲームでは、指先を卓球ラケットに見立てて球を弾く。
操作が簡単で誰でもラリーができるだけでなく、卓球操作としての納得感もある。
ゆっくり打てば遅い打球になり、素早く打てばスマッシュが飛ぶ。
ラケットに当てたあとで横にスワイプすればスピンがかかり、弾道もとてもリアルだ。

▲床のはがれ具合からネットまで、完全に体育倉庫。
カメラワークも秀逸だ。
敵の打ち返してきた位置に合わせてプレイヤーの体が動き(といっても画面に表示されるのはラケットだけだが)、ダイナミックに視点が変化する。

▲敵がスピンをかけてくると微妙にラケットがぶれるのでスピン方向も分かる。
スピンをかけると返球をミスしやすくなったり、球の速度に緩急をつけて左右に打ち分けるとスタミナ切れで疲れてミスをしたりと、敵の行動もリアル。
見た目、操作感、敵の動き、すべてにおいて素晴らしい卓球ゲームと言える。

ゲームモードは3種類で、1対1の対戦をするQuickMatch、お金を稼ぎながらさまざまな試合をこなすCareer、卓球を使ったミニゲームの3種類。
Careerは試合やミニゲームをこなして賞金を稼ぎ、より難易度の高いゲームに挑戦していくクエストモード。

クリアしていくと新しいラケットが手に入り、より難しいゲームに挑戦できるようになる。

Quickは好きな難易度で卓球が楽しめるモードで、ArcadeはCareerでプレイした卓球ミニゲームをプレイできる。

全体にボリュームとしてもかなりのもので、間違いなく値段に比べてとてもクオリティが高い。
ただ、高い卓球の再現度が長所でもありつつ欠点にもなっていて、最低でもスピンをかけて遊ぶぐらいには卓球を知っていなければこのゲームは楽しめないと思う。
難易度が上がると敵もおいそれとミスをしなくなり、ラリーがかなり続くので、「卓球はこういうもの」と思ってやれないとだんだん辛くなってくる。

課金アイテム(初期から10個持っているが補充はされない)の【BOOST】を使うと一定時間強烈なサーブが打てるが、それも完璧なタイミングでなければ決定打にならないので、課金で切り抜けることもできない。
逆に、そこそこ卓球を知っていれば絶対に買いの1作だ。
スマホ最高クラスの卓球再現度(というか、これよりすごいのは見たことがない)で、値段が倍でもいいぐらいクオリティがある。
グラフィックだけで圧倒される卓球ゲームなどそうはない。
評価:3.5(かなり面白い)
課金について
ブースト、Arcadeのミニゲーム解放(Careerクリアでも解放できる)
おすすめポイント



気になるポイント

(バージョン1.0.4、GCドラゴン)
アプリリンク:
Table Tennis Touch (itunes 400円 iPhone/iPad対応)
動画: