聖剣伝説の最新作は、なんと基本無料のスマホゲーだった！
聖剣伝説というと、最近は振るわないイメージがあったし、基本無料になると聞いて期待半分・恐れ半分だったが…結果から言うと、聖剣伝説の雰囲気を踏襲し、「ちゃんと聖剣している」ゲームが出てきた。
最近、スクウェア・エニックスのスマホゲームをイマイチと感じていたが、そういったイメージを払拭する1作だ。
今回の主人公は2人で、最初に天使と悪魔の主人公の男女を選び、適宜切り替えてゲームを進めていく。
ゲームを始めて驚くのはゲーム機のオープニングのような演出だ。
ストーリーはすべて3Dのキャラクターの会話と演技で進み、ソーシャルゲームと言うよりもゲーム機をプレイしている気分になった。
3Dになっても暖かみのあるグラフィックで、街で話を聞き、イベントが発生してそれを解決し…と、家庭用ゲームのように話が進む。
過度のチュートリアルがないのも好印象だ。
また、演出も含めて『聖剣伝説 Legend of Mana』を踏襲しており、マスコットのサボテンも健在。
音楽も歴代作曲スタッフを起用しているだけあり、懐かしい聖剣風味を感じる。
ゲームの内容を身も蓋もなく言ってしまうなら、パズドラの「パズ」をアクションRPGにした感じだ。
クエストを選び、スタミナを消費すると、3Dフィールドが表示される。
基本となる操作方法はタッチで移動先・攻撃する敵を選ぶ方法と、バーチャルスティックの2種類で、どちらもかなり操作しやすい。
▲ゲーム好きならばバーチャルスティックでやると違和感なく操作できるはず。
また、ロジクールのゲームコントローラーでもプレイでき、こちらはバトルのやりやすさが格段に違う。
ただ、お値段が9800円とお高いのでおいそれと買うのは難しいが。
唯一気になったのは、視点が水平すぎるため、画面手前に移動する道が見えづらいことか。
最初はこれにかなり戸惑うだろう。
フィールドの特定の場所にたどり着くと、辺りが壁で区切られ、敵が出現する。
バトルではプレイヤーキャラと、魔ペットというオートで戦うお供キャラクターが2体で戦う。
バトルでもキャラクターはキビキビ動き、普通のアクションRPGをプレイしている感が高い。
やや大味な感はあるが、武器ごとに設定されているスキル（一定時間ごとに使える必殺技）を使いこなしたり、きっちり敵のパターンを見切って動くと、かなりバトルの効率は変わる。
さらに、バトルを通じて魔ペットの魔力が貯まると、連携スキルを使うこともできる。
こちらは連打できない代わりにかなり強力な必殺技となる。
▲ウンディーネもお馴染みのデザイン。演出も聖剣っぽい。
そして、クエストをクリアすると装備や魔ペットが手に入り、それを合成・進化させて…と、あとはお馴染みの流れだ。
ガチャもある。
レアガチャならばR〜SRまでの装備・魔ペットが手に入り、レアリティに応じて最大レベルが決まっている。
また、同じ装備を合成すると限界突破が発生し、限界レベルが上昇するようになっている。
▲ちなみに、限界突破はチュートリアルで説明されない。でも、個人的には鬱陶しくなくて良い。
ということで、パズがアクションRPGになったパズドラという説明もわかっていただけたと思う。
しかし、プレイしてみた感じは不思議と「パズドラ系」の印象ではなかった。
スタミナはあるものの、しっかりとストーリーがあり、家庭用のゲームをしているような感覚すら感じた。
本質はガチャ必要な基本無料系なので、パズドラ系・ソーシャルが嫌いなプレイヤーを引き込むほどではないとは思う。
しかし、課金をそこまで強要せず、楽しませる配慮があるように感じている。
今まで、「あの人気ゲーム○○シリーズがソーシャルに！」と言われると、シリーズファンを落胆させるものばかりだった。
しかし、このゲームは聖剣シリーズっぽさを保ったままだ。
スマホの性能が上がり、ようやく元のゲームの良さ、スクウェア・エニックスの持ち味を生かせるようになったのだろう。
最近、スマホゲーでは不調に見えたスクウェア・エニックスだが、スマホ性能の向上を活かし、持ち味を存分に発揮してくれるなら、まだまだ面白いものが出てくるのではないだろうか。
ゲーム自体の良さから、そんな期待を抱かせてくれる1作だ。
アプリリンク：
聖剣伝説 RISE of MANA (itunes 基本無料)
おまけ：
気になるけどよくわからないので保留した箇所。
聖剣伝説には最大8人参加のレイドボスバトルがある。
時間制限あり、全体攻撃ありでアクションの腕がそこまで反映されるか疑問を感じるところがあった。
まだ1回しか体験していないので、今後体験してまた書きたい。
