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Candy Crush SagaのKing。Candy商標で警告を送る裏で、自身はパクリ(疑惑)ゲーをサービス停止して守りに入る。

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先日、『キャンディークラッシュ』のKing社が【CANDY】を商標登録し、CANDYとつくアプリに警告を送っている話をお伝えした。
が、権利侵害についてはKing社も人のことを言えないようだ。
なんと、権利侵害に対して警告しつつ、裏で自社ではパクリを強く疑われるゲームを提供していたのだ。

そして、『キャンディークラッシュ』がヒットして勢いに乗る今、そのゲームをサービス停止して後ろ指を指されないように防御しているようだ。
パクリと言われているのはブラウザゲーム Pac-Avoid。
パクリ元と言われているのはインディーズゲーム Scamperghost だ。
どちらも固定画面で敵を回避し、コインを集めていく避け&コイン集めのゲームで、比較動画を見ると類似性は一目瞭然だ。


もちろん、多少違うところはあるのでオリジナルゲームと言い張れないこともないが、このゲームは似ているだけではない。
Scamperghost 開発者の告発によれば Scamperghost は2009年にKing社から配信してもらうために交渉をしたが、流れている。
が、その後に類似ゲームである Pac-Avoid がKing.comでリリースされたのだ。

さらに、Scamperghost 開発者が Pac-Avoid の開発者に問い合わせたところ、King社から Scamperghost クローンゲームを作り、オリジナルより早くリリースするように依頼があって開発したと回答があったという。
これが真実ならばひどい話である。

そうでなくとも、 Pac-Avoid の【Pac】がバンダイナムコのパックマンを連想させるし、キャラクターも類似性があるのでその時点でひどい。
少なくとも、King社が警告を送った【Candy Slots】よりよっぽど他社のキャラクターや名前にただ乗りしている感がある。

サービス停止の理由としてはオリジナルであることを主張しつつも疑惑があるので「いらない誤解を避けるため」にサービスを停止したというが、大ヒットした自分のゲームは強力に守りつつ、自分を攻撃する材料を消す守りにはいろうとしているようにしか見えない。

パクリゲームを作り、ヒットしたら「俺がオリジナルだから」と守りにはいる。
インベーダーゲーム以来の構図なのだが、シンプルゲームが多く、簡単にゲームをリリースできる現在ではオリジナル作者が損をしてしまう。
もう少し、オリジナルがリスペクトされるのが普通の世の中になって欲しいのものだが…。

関連リンク:
『キャンディークラッシュ』のKing社、EUで【CANDY】を商標登録し、CANDYとつくアプリに警告を送る
King Copied — Junkyard Sam