Dokuro (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
開発:Gungho Online Entertainment
評価:3.5(かなり面白い)
操作しやすく、説明が丁寧なので誰でも遊べる
短時間で遊べるように区切られたステージ
飽きさせない仕掛け
チョークで描かれたような独特の世界観
ひたすら前にすすむお姫さまを、無事ゴールまで脱出できるように道を作っていくパズルアクション Dokuro が PS Vita から移植されて話題になっている。
気になってプレイしてみると、話題になるのも納得。
いきなりチョーク風タッチの見た目が独特で、世界観が目を引く。
主人公は魔王に閉じ込められたお姫さまをかわいそうに思い、魔王を裏切ってお姫さまを牢屋からだしてしまったドクロ兵士。
健気にお姫さまを助ける(けど報われなさそうな)ドクロ兵士の姿が、チョーク風のイラストとマッチしている。
▲ちょっと切ない雰囲気のストーリー映像は必見!
で、牢屋から出たお姫様がどう脱出するかというと…自動で前に歩いていく、本当にそれだけ!
正真正銘か弱いお姫様なので、段差の昇り降りすらできない。
そこでドクロを操作し、お姫さまが進めるように道を整えていく。
ある時はステージ上の仕掛けを作動させて道を平坦にならし、ある時は魔王の手先を倒し、お姫さまの脱出を助けるのだ。
▲お姫さまの行く道は危険でいっぱい。あと、お姫さまひ弱すぎ。
パズルとアクションでお姫さまを助けるのが楽しいのはもちろん、要所ではボスが出てきて盛り上げ、緩急つけたゲームが展開する。
雰囲気も良くできていて、ゲーム遊べて「ゲームメーカーは違うなぁ」と思わされる。
プレイヤーの操るドクロには2つの形態がある。
基本形態のドクロは背が小さく小回りがきく上、2段ジャンプが可能で罠を避けたり狭い場所を通過したりと、アクションに強い。
▲ただし、ドクロ状態ではお姫さまから見えないらしい…。
画面右上の「クスリ」ボタンをタップすると、王子さまのような「イケメン」に返信することができ、剣で魔王の手先を倒したり、お姫さまを抱えて移動が可能。
が、こちらは動きに小回りが聞かないという弱点がある。
また、ドクロ・イケメンどちらのときでも、画面を指でなぞってカラフルな線を引き、さまざまな奇跡が使える。
例えば、白い線を引くと切れているロープと仕掛けをつなぐ紐になり、赤い線ならば爆弾に火をつける導火線に変化し、「ここは何が使えるかな」と、少し考えながらトラップを突破していく。
ある時はドクロでアクション、あるときはイケメンで戦い、画面に線を引いて謎をとき…アクションと謎解きの緩急がついたゲームになっていて、素直に「さすがゲーム機のゲーム」といえる内容。
線を引く能力は「タッチパネルあります」が売りだった PS Vita から移植されたゲームなのでそれらしいといえばそれらしいが、無理に使っているというよりも、ちょうどいいアクセントになっていて楽しい。
また、新しい能力が必要になる場所にはヒントイラストがあり、謎解きや操作で理不尽を感じずに進めるのも嬉しい。
で、気になる操作は左右移動キーにジャンプボタン・アクションボタンの4ボタン。
線を引く操作はあるものの、線を引きながら移動するような操作は要求されないので安心。
こういった配慮も「ああ、ちゃんと作っているな」と思わされる。
▲アクションボタンは攻撃や、仕掛けの作動、ブロックを引きずるときなどに使用。
1ステージは短く、2〜5分でクリア可能。
ステージごとにオートセーブされ、スマホでも遊びやすい構成。
それでいて総プレイ時間は4時間以上(じっくり完全クリアしようとすれば10時間は遊べる)。
▲ステージクリアタイム1分44秒!
ゲームを始めると世界観に引きこまれ、どれだけ尽くしてもお姫さまからは姿が見えないドクロに切なさを感じつつ(イケメン形態だと見えるので、お姫さまはイケメン状態のドクロだけを待っているという…)、先が気になってゲームをどんどん進めてしまう。
▲素直にお姫さま抱っこされている姫…ドクロの姿は見えていない…。
これだけの内容で300円は激安。
後半になるとさすがに難易度は高くなるが、10ステージまではプレイしなくてもステージを飛ばせる機能があるので、じっくりプレイして苦手なステージを飛ばせばかなりの人がクリアできるのではなかろうか。
世界観は男女関係なく楽しめ、ゲームもかなり遊べるものなので評価はコストパフォマンスを考えて3.5(かなり面白い)で。
定価でも充分おすすめだが、この記事を書いた時点ではリリース記念で100円となっているので、ぜひ試してみて欲しい。
(GCドラゴン Ver1.0)
アプリリンク:
Dokuro (itunes 300円 iPhone/iPad対応)
VITA版動画: