インヘリテージ Lite (itunes 無料)
開発:Tinker Games
評価:3.0(面白い)
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インドネシアのメーカーが、日本のビジュアルノベルと横スクロールシューティング、さらに自国の伝承を融合させて制作した横スクロールシューティングが登場して話題になっている。
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横シュー+日本式のビジュアルノベル+海外文化と聞くと「混ぜるな危険」という予感しかしないのだが、プレイしてみるとびっくり。
ストーリーもシューティングも、しっかり面白いのだ。
まず、イラストのクオリティも高く、西洋のようなバタ臭さもない。
海外ゲーの壁を1つ超えてきていると感じた。
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▲日本ほど萌えに寄っておらず、独特のインドネシアテイストがいい味を出している。
シューティングはステージクリア式で、当たり判定が小さい弾幕系の流れをくんだ内容。
敵の攻撃パターンが豊富で、単調にならずに楽しめる。
難易度は3段階で、普通なら普通のゲーム好きに、難しいならシューティング好きでもきっちり楽しめるはず。
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操作もなかなか。
指に連動して動く相対タッチ式で、感度の調整ができないという欠点はあるものの、おおむね快適。
主人公とオプションの守護獣からはオートでショットが放たれ、スマホで遊びやすいようにできている。
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必殺技ゲージを消費すると必殺技を出すことができ、これがピンチを脱出するボムの役割。
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▲必殺技ゲージは時間とともに貯る。
ステージをクリアしていくことで新たな守護獣や必殺技を入手し、装備を付け替える要素もあってステージごとに最適な装備を考える要素もある。
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移動・オートショット・ボムと基本的なシステムが整っている上で、敵の攻撃パターンも豊富。
ボリュームとしてもかなりあり、素直に面白いといえる内容だ。
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ただし、画面サイズの調整ができないので指で画面が隠れてしまうことがあったり、一部の必殺技でバグが見られたりと、細部の粗さはある。
ゲーム部分も突然下から敵が出てくるような初見殺しがあり、合わない人もいるかもしれない。
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▲この剣を出す必殺技…失敗すると動けなくなる…。
が、初見殺しがあるとはいえライフ制のシューティングなので即死はないし、細かい部分もだいたい許せる範囲。
充分面白い。
海外、それもあまり耳にしないインドネシアのゲームとなめていたが良い意味で裏切られた。
シューティング好きなら、このゲームを購入しても損をしないだろう。
そして、ビジュアルノベルの影響を受けているというノベルパートのクオリティもまた同じく期待を超える出来。
主人公のナラはヤクッサ(魔物)の襲撃によって一度死亡し、街の守護者アルチャとして蘇った女子高生。
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▲結構、イラスト点数も多い。
女子高生と、街を守る守護者、2重生活を過ごしている。と、設定も日本的でびっくり。
ボイスはインドネシアの言葉だが、字幕は自然な日本語でしっかり物語を楽しめる。
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▲とりあえず、可愛い声だからいいか…。
シューティングステージ開始時に、ボスの出現時に、クリアした時に、とビジュアルノベル形式でストーリーが語られ、とにかく会話が豊富。
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▲正直、シューティングの前置きとしては長すぎるストーリーだが、スキップもできるので1回読んだら飛ばせばいい。
ストーリーの舞台はインドネシア、設定もインドネシアだが、どこかで見たことのあるような、日本的な話が展開され、音楽もいいしで通してプレイすると少しグッとくるほどのクオリティ。
素直に日本人が楽しめる内容だ。
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▲魔物のイラストは日本にないテイストで迫力もあり、見どころだと思う。
ただ、コンテニュー回数が有限で、規定回数内にクリアできないと最初からになってしまうのでエンディングを見るのは結構大変。
だが、ストーリーが合えば「上達して続きを見てやろう」という気分になれ、最後まで楽しくプレイできるだろう。
全体として見ると、先に書いたとおり粗い部分もある。
誰でもすぐクリアできる今風のゲームでもない。
が、インドネシアならではの魅力、普通に楽しめるシューテイング、そしてどこか懐かしいストーリー。
それらがたった200円で楽しめるのは安いと思う。
![inheri (1)](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/i/iPhonegamer/20230531/20230531081129.jpg)
▲メニュー画面の文様からして独特。個人的にはボタンは日本語にしてほしくなかった…。
シューティング好き、ちょっとエキゾチックなゲームをプレイしてみたい方にはオススメだ。
また、STG+ノベルに力を入れたチャレンジ精神も自分は気に入っていて、そういった融合ゲームが気になる方はまず、Lite版からでも体験して見て欲しい。
アプリリンク:
インヘリテージ (itunes 200円)
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