ドラゴンボール RPG~少年編~ (itunes 400円)
開発:バンダイナムコゲームズ
評価:2.5(価格通りに楽しめる)
ドラゴンボールのストーリーをしっかりなぞっている
好きなキャラクターを成長させて使える
見た目は安いが、動きがドラゴンボールしている
起動時オンライン必須。
世界的、国民的漫画と言っても過言ではない、ドラゴンボールがRPGになってiOSに登場。
ドラゴンボールといえば主人公の孫悟空がおとなになってからのバトルアクションが多いが、今作はなんと幼少期の悟空の活躍を扱ったゲーム。
最初の天下一武道会、レッドリボン軍にピッコロ大魔王との戦いが楽しめるRPGだ。
ゲームはなんとRPGに珍しいステージ選択式。
「ブルマとの出会い」や「ピラフ一味との戦い」など特定のエピソードごとに1ステージにまとまっており、ステージを選択してエピソードを遊ぶことになる。
▲懐かしのサブタイトル画面…音声がないのが残念!
ステージは簡易ながらRPGで言うダンジョン的なマップになっており、それを進んでいくと原作に沿った形でストーリーが展開していく。
登場するキャラクターは亀仙人やクリリンなどの主要メンバーだけでなく、牛魔王や兎人参化、ピラフ一味のような脇役まできっちり網羅。
アニメーションが入るような豪華な演出はないが、懐かしい会話をそのまま再現。
また、山場ではアニメのシーンからカットが入る演出もあり、400円アプリなりの見た目でありながらドラゴンボール好きの懐かしさを誘うキャラクター愛がある内容になっている。
バンダイナムコというと、iPhoneでは色々クソゲーを出し続けた前科があるが、このゲームはキャラゲーでありつつ、しっかりスマホを意識したRPGに仕上がっている。
マップ画面では、行きたい場所をタッチすると悟空がその位置まで動くワンタッチ操作を採用しているので移動に困難はない。
そして、敵とのバトルもターン制のコマンドバトルだが、オートバトルも用意されていてお手軽感を重視。
システム的にも素早さに応じてキャラクターに順番が巡ってくるコマンド入力バトルで、普通のRPGしている。
▲敵の恐竜や動物も鳥山明風でいい。
気力を消費することでじゃん拳や、かめはめ波などお馴染みの必殺技が炸裂。
漫画のような擬音文字で表現される演出はそこそこ見映えもよく、攻撃のアニメーションも動きがドラゴンボールしていてキャラゲーとしてもいい感じ。
さらに、バトルバランスは「だいたい勝てるけどちょっと苦戦気分が味わえる」というほどほどの調整で、なおかつ無駄に長くならないいように配慮されている。
バトルごとに体力・気力が全開するので回復の手間がなく、スマホの操作でわざわざ回復をしなくてもすむのもありがたい。
▲すぐ全快になるのでいつでも全力バトル。
で、バトルが終わると経験値が手に入り、レベルが上がると成長ポイントが手にはいる。
これを力・防御・素早さ・技に割り振ってキャラクターを成長させていく。
▲キャラクターによって成長に必要なポイントが違う。悟空はすごい勢いで成長する。
で、キャラクターの能力が一定に達すると技を覚える。
原作を知っていると「ヤムチャの技を上げると狼牙風風拳を覚えるかな?」などと考えながら能力を上げていく楽しさも味わえ、意外にこれも楽しかった。
なお、ゲームが進むと好きなキャラクターでパーティーを組めるようになり「最強のヤムチャに育てるぜ!」というように好きなキャラクターを使い続けることも可能。
そのせいでストーリーとバトルで使っているキャラに矛盾が出ることもあるが、そこはファンサービス要素ということで。
さらに放置ゲーの容量で部品を集め、ドラゴンレーダーなど様々な品物を発明し、コレクションしていくお楽しみシステムまで。
▲ただし、ゲーム中にどう役だっているのかいまいちわからない…。
単体で見ると安っぽい普通のRPGだが、ドラゴンボールファンがなつかしめる形でしっかりストーリーをなぞっており、動き的にもきっちりドラゴンボールしているのでファンアプリとしては悪くない。
プレイ感覚もスマホでのプレイを考慮してあるのでそこまで不満なし。
キャラゲーとして遊ぶなら十分に楽しめる内容と言える。
ただ、1つだけ難点がある。
それは通信必須なこと。
なぜか起動時に毎回通信を行うため、通信環境の悪いところでは起動できない。
しかもそのことがストアの説明にもない。
それを知った上で、ドラゴンボールが好きな方ならば手を出しても後悔はないはず。
正直、バンダイナムコのゲームな上に見た目がチープだったので期待していなかったのだが、キャラゲーとしてお金がかからないところをちゃんと作りこんでいたのは嬉しい誤算。
ファンアイテムとして400円でこれならば高くはないだろう。
アプリリンク:
ドラゴンボール RPG~少年編~ (itunes 400円)
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