ワンデリア ~廃都からの脱出~ (itunes 無料 iPhone/iPad対応)
開発:HASKY
評価:3.0(面白い)
レトロ調の雰囲気。
行動範囲が広がっていくたのしさ、昔ながらのアドベンチャー感。
ストーリーを知るために周回が必要でステージに変化がない
『ワンデリア~廃都からの脱出~』は記憶喪失の少女と不思議な犬の獣人達が協力し、広大な廃都からの脱出を試みるアドベンチャー。
単に謎解きを楽しむだけでなく、世界観がしっかりと作られており、謎を解きながら「この世界に何かあったのかな?」と気になるストーリー性も持ち合わせている。
画面の見た目は斜めから見下ろしているレトロ調の画面になっていて、どこか懐かしさを感じる。
プレイヤーは十字キーを使ってこのフィールドを自由に移動し、探索することになる。
▲ジャンプはできないが、なんとなくMDの『ランドストーカー』を思い出す見た目。
主人公が行動するたびにSP…つまり体力を消耗するようになっており、倒れてスタート地点に戻されてしまう。
倒れてもゲーム内の時間が大幅に経過する以外にペナルティはないのでこの不思議な世界をゆったり探索しよう。
フィールド上には様々な障害物があるが、探索を通じて【魔導器】(魔法が使えるようになるアイテム)などを見つけ、少しずつ行動範囲を広げていくことができる。
火の魔導器を手に入れれば枯れ木を燃やして通れるようになり、氷の魔法であれば水を凍らせて道を作るなど、仕掛けとしてはシンプル。
ただ、それがつまらないわけではなく、ゼルダの伝説のような昔ながらのアドベンチャーで「あ、斧が手に入ったから木を切ってあの道が進めるようになるな」という道がつながるワクワク感がある。
大体30分ぐらいでクリアできると思うが、少しずつ世界が広がっていく感覚を楽しめる面白いアドベンチャーに仕上がっている。
ゲームに詰まっても住人から教えてもらうことができ、謎解きが苦手でも普通に遊んでアドベンチャー感覚でさっくり遊べる。
ただ、気になるのは2周目以降でバグが散見されることと、ストーリーを明かす仕掛け。
2周目以降はクリアするたびにこの世界の設定が1つずつ明かされていくのだが、基本的に同じゲームをプレイしているので辛い作業となるわりに設定が明かされる量は少ない。
せっかくクリアまでのゲーム時間を競う仕組みがあるのだから、短いタイムでクリアすれば一気にストーリーが明かされるなど目標が持てるような仕掛けが欲しかったところ。
また、2周目以降はバグで何故か除去していない障害物がなくなっていたり、進行ができなくなることもある。
世界観が気になって周回するタイプの人は気になるだろう。
とは言え、初回はバグなく遊べるし、プレイしている約30分ほどは新しいマップに行けるドキドキ感や仕掛けを楽しみ、短いながらしっかり冒険を堪能できた。
広告付き無料だが、広告がなければ有料でも納得のクオリティ。
今後のアップデートで新ダンジョンや新ギミックも追加されていくということで、より面白いゲームになるのではないかと思われる。
短くゲームを楽しみたいときに是非プレイしてみてほしい。
(GCドラゴン Ver1.0)
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