新しいゲームの匂いを感じさせられたファイナルファンタジー アギト - ゲーキャスのTGS2013 その4
美しいグラフィックと、FFの名を関するオリジナルタイトルがスマホ専用で出ることで話題になった『ファイナルファンタジー アギト』。
豪華さ、ゲーム内容共に単なるポチポチゲーとは異なる様相を見せている、スクウェア・エニックスでも期待のタイトルだ。
TGS2013のトークセッションにてその内容の一部が明かされたので、その内容のレポートをお届けしたい。
プレイヤーは自分の分身となるキャラクターを作成し、魔導院という学校のアギト(世界の救世主らしい)候補生になって修行を積む…というのがゲームの大枠。
ホーム画面を見ると「討伐戦」「救援要請」「任務」「プレゼントBOX」など基本無料ゲーでお馴染みのメニューが。
▲ガチャっぽいコマンドは見当たらない。どうなっているのだろうか?
目新しいのが「決断」というコマンド。
ステージでは解説されなかったが、おそらく「投票して行動を決めることで運命を変える」要素があると発表されていた「投票」の要素だろう。
これがゲームにどう関わるかは、非常に興味深い。
朝プレイするとゲームの中では朝、夜プレイすればゲームの中も夜。
ゲーム世界で3ヶ月経つと、現実でも3ヶ月が経つ、リアルとリンクした世界が展開する。
グラフィックはVitaとはいかなくてもかなりのものだ。
平日は1人で地道に戦い力を蓄えて、土日は大勢でボスと戦う。
ボスバトルが終わるとその成績が発表され、成績がいいとクラス(1組〜12組まであり、初期は12組から始まる)が上がっていく。
そしてまた平日の1人用クエストをこなしていく…というのが基本的なサイクル。
画面から推測するに、通常クエストは体力式RPGのバトルになるのだろう。
バトルは3人同時に戦うコマンド式バトル。
コマンドを選択するとターゲットを定めてオートでバトルが繰り広げられる。
コンボをあらかじめセットして組むアビリティコンボや、必殺技、キルサイト(敵を一撃で殺す)システムなど零式から受け継がれているものもあるとのこと。
単なるポチポチでは終わらない戦闘にはなっていそうだ。
電車で早く終わらせたい人のために倍速モードもあると発表されており、携帯向けの配慮もかなりありそうだ。
週末のボス戦では非同期だが大勢で戦うようになっており、現在かなりの人数で戦えるように作りこんでいるという。
最後に、課金について。
「いわゆるソーシャルゲームじゃなく、ストーリーがちゃんとあるRPGなんで、ストーリーを楽しんでエンディングまでいくのはしっかり楽しんで無料で行けるように作りこんでいます。」
「ディープに遊びこみたい方は、課金していただいてさらなる開発の強化に貢献していただきたいと思っているんですけど(笑)」
「多くの方々が無料で遊ぶことを想定して作っているので、あまりアコギな感じではないです。」
TGS2013のムービーからはふざけた印象をうけるがこれは話題を呼ぶためのフェイクで、だんだんとかなり凶暴な本性を表すように思える。
▲話題を読んだ歌付きPV
TGSの発表を聞く限り、いわゆるソーシャル系の文法にのるだけではなく、RPGと融合させる新しい落とし所を探しているような印象を受け、新しめのゲームを模索しているように思えた。
個人的には『チェインクロニクル』『ブレイブフロンティア』に続き、また一歩ソーシャル系のRPGに新しい地平を開拓していく可能性すら感じる。
どんなものになるのか、期待して見守りたいと思わされた。
(アルベルト)