Pocket Gamerの記事にて、モバイルゲームのアプリ内購入について興味深いデータが出ていたので紹介したい(上の表画像はイメージ)。
EEDARという会社が北米のアクティブなモバイルゲーマー3000人にアンケートしたところ、その多くが支払いに満足しているというものだ。
記事によれば、1つのゲームに対してアプリ内で購入を行ったプレイヤーのうち多くがその支払いに納得しているとのこと。
その割合は下記となる。
支払った金額 | 満足している割合 |
---|---|
5$〜20$ | 84% |
20$〜50$ | 86% |
50$〜100$ | 78% |
100$〜 | 67% |
また、50$以上を1つの支払ったゲーマーは、モバイルゲームに34%、タブレットゲームに19%、家庭用ゲーム機に17%、携帯ゲーム機に6%、PCゲー ムに24%のゲーム時間を割いており、モバイルゲーマーとゲーム機を好むゲーマーが必ずしも分離していないというデータもあるとのこと。
なお、アンケート対象のプレイヤーのうち最も支払われていたゲームは『Candy Crush Saga』の22%、ついで『Clash of Clans』が9%を占められていた。
▲やっぱり北米で大人気!
これを受けて、EEDARのシニアアナリストPatrick Walker氏は
「批評家などはモバイルゲームが衝動的な欲求を利用して払わせていると言い、実際のゲームの価値と金額が釣り合っていないというが、大金を支払うプレイヤーは事前にゲームをプレイして支払う価値があるか考えて支払っている。」
「モバイルゲームでお金を支払うプレイヤーは、ゲーム機のビジネスと基本無料ゲームのビジネススタイルの違いを理解し、その上でお金を支払い続けている。」
という意味のコメントをしている。
レビューサイトなどと現実の剥離が起きているという指摘だ。
現実に、日本式のソーシャルゲームはレビューサイトの評価は低くとも、売上もストアのレビューも点数が高いものがある。
▲むしろ、低い点でもレビューされるだけすごいというレベルで日本式ソシャゲは評判が悪い。
日本のようにスマホの売切りゲームが終わってしまっているわけではないので、海外がすぐ基本無料に移行することはないと思うが、基本無料は海外でも浸透していっているようだ。
余談になるが、今回の調査はアクティブなモバイルゲーマーが対象ということで「スマホゲーで金を払ったことがある」などだとかなり満足度は下がるように思える、ということを追記しておきたい。
また、課金がえぐい日本でこの調査を行った場合はおそらくこれより満足度は低くなるだろう、とも思える。
なお、レポートの一部はEEDARのサイトで確認することができる。
関連リンク:
EEDAR