「ゲームばっかりプレイしていないでたまには本を読んだり、映画も見なさい!」
今、自分はまさにこの状態。
ここ数年ゲームばかりプレイするあまり映画を見ておらず、注目の映画を見過ごしていた。
ということで、ゲームばかりのゲーキャスがとてもハマった映画“アバター”を紹介してみたい。
アバターといってもゲームロフトからiOSでゲームが出ているアレではない。
ソーシャルネットワークのアバターにはまり、レアアイテムを求めて狂気の世界に入り込む女子高生たちの物語。
ソーシャルゲームが引き起こすレアアイテムなどの射幸心を煽る問題に共通するなにかがある…おお、ゲーキャスとつながった!
主人公が通う学園はアバターサイト“アバQ”が流行っており、その中でレアアイテムを持っているかどうかが学園内の序列に関わっている…という設定。
▲レアアイテムを持っている人はクラスの人気者!
カッコ悪いアバターしか持っていない人間はクズ以下の扱い。
“学園の女王”と呼ばれる妙子に、主人公道子は苛烈ないじめを受けてしまう…というところからお話は始まる。
で、なにが面白いかってある種ファンタジーな設定なのに、出てくるソーシャルなものが超リアル。
アバターはどこかで見たようなテイスト。
そして、人気を左右するレアアイテムってのがこんな感じ。
人の運命を左右するって言うからどれだけすごいかと思えばこんなもん。
▲「バタフライ花魁」って。
さらにこれを手に入れるために、主人公がとった行動は「懸賞サイトやDLサイトからコツコツとアプリをDLしてポイントを貯めて課金」という。
いやもう、2年前の映画なのに今のAppStoreでもそのまま通用するリアリティ。
確かにアバターってそんなもんだけど、映画の深刻さと現実のギャップがひどすぎる(笑)
とは言え、そこは映画。
だんだんと行為はエスカレートし、援助交際詐欺に走り…ひたすら課金。
そして、主人公は努力のかいあってアバターのベストドレッサーコンテストで優勝!
この瞬間から学園の序列の最上位に上り詰め、イジメられっ子から逆転。
人気絶頂の主人公はアバQの地下サークルを作り、女子高生を組織してアバター強化のための資金集めを始めてしまう。
闇医者に金を払ってアバターそっくりに整形したり(いや、そこは普通の整形でいいだろ…)、やりたい放題。
権勢極まった道子は、サークルメンバーに自分の素晴らしいアバターをお披露目する儀式まで…。
「見よ、道子さまの崇高なるアバターを!」
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…ああ、うん。
そしてそれを称える地下サークルの女子高生たち。
なんでガスマスクつけてるんだよ!
いやー、ソーシャルゲームやアバターって射幸心を煽って怖いですね。
突っ込みどころが5分に1回以上のペースで出てきて、終始飽きのこない展開。
まじめにやるほどギャグになるというあれが徹底されていて、素晴らしいギャグ映画だった。
えびボクサーやキャシャーン、地獄甲子園など、そっち系の映画が死ぬほど好きな自分が、こんな大物を逃しているとは。
ゲームばかりしていると駄目になるということか。
皆さん、ゲームばかりしていないでたまには映画もみましょう。
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