Year Walk(Ver1.0) 350円 iPhone/iPadの両方に対応
開発:Simogo
評価:3.0(面白い)
海外絵本のような少し恐ろしくて独特の世界
世界観重視の謎。
ゲーム時間は短い
ほとんど英語力はいらないが、すべてを楽しむなら欲しい
『Bampy Road』や『Beat sneak Bandit』など、アーティスティックで独特な雰囲気のゲームをリリースし続けるSimogoから、アドベンチャーゲームが登場した。
その舞台は13世紀のスウェーデン。
この時代、北欧では自らの未来を知る民間儀式Year Walkというものが行われていた。
主人公は、自らが愛する人と結ばれたのか、幸せを得られたのか、それをしるためにYear Walkを行い、不思議な森に迷い込むこととなる。
不思議な森……というのは、もちろんその中の謎もそうだが、何と言っても海外の絵本調の美しくも不気味なテイストの外観による部分が大きい。
カントリーな音楽も合わせ、田舎に伝わる触れてはいけない伝承の世界を感じる作りだ。
また、映画のスクリーンのような横長画面を左右にスクロールさせて移動し、気になった所で上下にスワイプしてズーム・移動する移動方法もまたこれに一役買っている。
ゲーム画面を自由に歩いていると言うよりも「紙芝居や映画の中を移動している」ような錯覚を覚える演出で、グラフィックの素晴らしさをさらに活かす演出を行っているのだ。
▲ズーム・移動できる場所では上下に矢印が出る。
事前に「2Dと3Dの境界をぼやかす」と告知されていたが、なるほど、この演出ならば2Dの平面的な絵なのに3D的な奥行きが得られるわけだ。
▲上の画面から移動した後。手前に遠くに見えていた石垣が。
雪の降る年末という舞台で、静かな音楽が効果的に使われており、淡々とした雰囲気とどことなく恐ろしい雰囲気。
この雰囲気だけで値段分の価値を感じた。
謎解きに関してゲームのほとんどの部分で英語は必要なく、ひたすらにプレイヤーの推理と閃きが要求される。
ただし、この手のゲームとしては比較的謎解きは簡単な方なので解けない謎ではない。あくまで世界観に引きこむことを重視している。
なので、誰でも『Year Walk』の世界観を楽しむことができるはずだ。
▲指紋が2つついているということは…?
ゲームプレイ自体は、悩まなければ2時間程度。
短いけども、不思議な異世界観を楽しみたいならば十分アリだと思う。
ただ、最後の最後まで楽しむには英語力がないと行き当たらない謎があるのが難点。
このゲームのストーリーを真に楽しもうと思うなら、『Year Walk』のガイドアプリをインストールして読み込む必用があるのだ。
▲完全に読み物系
完全に読み物系なので、英語がわからないとDLする気もおきないこのアプリがヒント。
それを除けば、世界観を楽しむ謎解きアドベンチャーとして十分楽しめる。
そして、このヒントがあれば最後の謎も解ける可能性はあるので、雰囲気が気になったらチャレンジしてみてほしい。
人は選ぶが、雰囲気ゲーが好きならば十分な質のある謎解きアドベンチャーだ。
なお、詰まって進めないプレイヤーのために攻略記事も準備したので、悩んだらそちらをどうぞ。
アプリリンク:
Year Walk(itunes) 350円 iPhone/iPadの両方に対応
Year Walk Companion(itunes) 無料 iPhone/iPadの両方に対応
攻略リンク:
Year Walk攻略
動画: