ゲームキャスト

面白いゲームを探すなら、ここ。

TRPGをコンピューターゲームの中でプレイする不思議なRPGを見つけた:iPhoneゲーマーな日々14

さて、本日は完全に趣味だけでプレイしているゲームの様子をお伝えしたい。
ドラクエなどのコンピューター RPG の元になった遊びで、紙と鉛筆、そしてサイコロを使って遊ぶTRPGという遊びがある。
大雑把に言えば複数のプレイヤーが集まり、RPG のキャラクターになりきる1種のごっこ遊び。
ただし、完全に自由なごっこ遊びではなく、ゲームマスターと呼ばれる管理人がプレイヤーに目的を与え、一定のルールのもとに場を取り仕切ってゲームとして機能させる。
このジャッジをする機能をコンピューターに任せたものが、今主流のコンピューターRPG。
そして、そのコンピューター上で  TRPG している様子を再現した RPG という、わけのわからないものが先日発売された『Knights of Pen & Paper』だ。

まずはプレイヤーとキャラクターを【現実のプレイヤー】と【ゲームの中での職業】の2つを組み合わせて購入する。
わかりづらいが、『Knights of Pen & Paper』の中でゲームをする人と、その人がどんな職業のキャラクターを使ってゲームを遊ぶかを決めるということだ。

プレイヤーはマッチョな兄貴からNerd(オタク)まで、アメリカ人の典型パターンが10程度。
一応、それぞれに特殊能力があり、自分が選んだのはこの2人。
trpg2
▲オタクで魔法使い

種族にNerdやPizza guyなどがあるあたり、USでもTRPGゲーマーはオタク扱いなんだろうか…。
trpg3
▲Pizza guy(デブ)の戦士。

TRPG をプレイする人間はオタクが多いとはいえ、極端な人間を選んでしまった気もする…(※偏見です)。
プレイはゲームマスターの確認から始まる。
trpg4
▲普通の部屋から始まる。

「君たちは牢屋に捕まっている…」
とゲームマスターが語り始めると、背景は自宅から牢獄へ。
TRPG では言葉だけで表現されるけども、グラフィックも変化する当たりがやっぱりコンピューターRPGの強みだなぁ。
trpg6

そのまま脱獄バトルとなるが、ここがまた変。
そう、プレイヤーはゲーム内でジャッジをしているゲームマスターとして【プレイヤーが同時に何体の敵と戦うか】を選択して戦いを開始するのだ!
要するにプレイヤー側で難易度を調節できる仕組みなんだけども、ゲーム内のメタ構造を説明するとなんだか複雑になるなぁ…。
trpg9
▲Addを押すたびに敵が増える。

バトルは普通のターン制で、かなりオーソドックスだけどもそこそこ戦術の立て甲斐はあるしキャラクターも個性がある。
これが意外にイケてる。
trpg12

無事脱走成功。
色物っぽいが、ゲームとしてちゃんと遊べる。
それなりによくできた内容になっているので、しばらくプレイを続けてみようと思った。
trpg18

なにより、TPRG好きとしては「あるある」なネタがそこかしこに入っているのが面白い。
例えば、パターンその1、揚げ足を取るプレイヤー。
「じゃあ、始めるよ!」
「ロックオン!(準備はいいぜ!)」
「おいおい、ロックオンって未来人かよ?ここはファンタジー世界だぜ」

パターン2、なぜかかわいい女の子じゃないと助けないプレイヤー。
村にたどり着いて女の子の手助けをするように依頼される。
プレイヤー「えっ、かわいくなきゃ助けたくないよ!
trpg16

「大丈夫、彼女の魅力は19(すごい高い)だ!」
といなすゲームマスター。うーん、どこかで見た光景。
trpg15

ということで、最新のスマートフォンの中で、アナログなゲームが展開される良くわからないRPG。
TPRGゲーマーならニヤリとする描写があるので、ちょっとやってみるのもいいかも。

英語に抵抗がないなら誰でもそれなりに遊べるはず。
なお、価格は170円だ。

アプリリンク:
Knights of Pen & Paper(itunes) iPhone/iPadの両方に対応
Knights of Pen & Paper(Android用)