とうさん(Ver1.0) 無料
開発:RucKyGAMES
評価:3.0(面白い)
おまけのさめがめ亜種なパズルが面白い。
奇妙な演出がツボにハマると面白い。
ドット絵が豊富で、おやじの動きも良い。
倒産をギャグとして扱っているので、それがダメな人がいるかも。
【私】は上場を検討するとある会社の社長。
しかし、上場していいのかどうか悩む毎日。
そんなある日【倒産力】を身につけ、会社を倒産させることに成功。
悩むこともなく幸せな毎日を送れるように…って本当にそれで幸せなのか!?
▲倒産に近いものを経験した身からすると巻き込まれた社員が心配。
そんな意味不明なオープニングから始まる、RucKyGamesトップクラスの大作がこの『とうさん』。
パズルを説いたり、旅に出て様々な会社を倒産させて【倒産力】をため、悩む人々を【倒産力】で幸せにしていくゲームだ。
法人化した RucKyGAMESの初作品なのにこんな縁起の悪いタイトルでいいのか。
まず、時間経過で貯まる【TP(倒産ポイント)】を消費し、会社を倒産させることで【倒産力】を貯める。
▲ぽちぽちゲーやっている感じ。
会社を倒産させて幸せになるのかわからないが、RucKyGamesの世界では倒産が唯一の幸せ。
▲おやじのドット絵がかなりいきいきしていてイカス
また、ホーム画面に時間と共にあつまる人々をタッチすることでも少しだけ【倒産力】を貯めることが可能だ。
タッチすると口々に「ハッピー」と叫んで消えていく人々。
なめこの収穫のようで爽快感があるが、なんとなく怪しい宗教っぽくて怖い。
貯まった【倒産力】は悩んでいる人々に使用することで幸せにできる。
【単位の足りない学生】は単位が足りていることに気づき、【中二病で右腕が暴走しそうな学生】はその力を抑えることができるようになり…全然倒産と関係ないが幸せになる。
▲この人は何故か仕事が楽しくなる。
全体的に意味不明だが、人をタッチすると反応が楽しいし、おやじの動きはいいし、演出は小気味良いしでなんとなく癖になる。
解決した相談や、幸せにした人は図鑑に登録されてネタ的なコメントが読めるのもコレクション欲をそそる。
この空気が合えば、なんとなくハマることまちがいなし。
では、完全なネタゲーかというとそうでもなく、なぜかパズルがまた楽しい。
パズルは同じ色のブロックが2つ以上並んでいるところをなぞると消えるさめがめの変化形。
消したブロックは同時消ししたブロック数に応じた大きさの会社となり、会社が2つ以上くっつくと自動的にブロックが消滅して得点となる。
この、たんにさめがめのモノマネでないパズルが以外にハマる。
さめがめよりも計算で全消しを狙いやすく、同時消しが多いほど得点が増えやすくなるのでスコアアタックも奥深い。
これは単品で出してもかなり受けたのではないだろうか。
▲消えるときのとうさんという声もなんかイイ。
全体として「なぜ、倒産がテーマなのか?」「倒産で幸せになるのか?」と疑問が残るが、演出はテンポが良いし、ドット絵のきめ細かさや物量は『ふりーだむフィッシング』以来のもので、RucKyGAMESとしては大作。
ゲーム内容(特にパズル)も間違いなく良い。
倒産、という言葉が嫌でなければ試してみる価値は十分にあり。
達成項目が一瞬でクリアできてしまうことだけが難点か。
▲アップデートでの追加を早く…!
個人的にはかなり気に入ったので、RucKyGAMESには倒産するほどすごい勢いでアップデートをしていただきたい。
とうさんのダウンロード(itunes)