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レビュー:三國志 TOUCH Plus 定番シリーズ…だがおすすめはできない

sangoku05
タイトル 三國志 TOUCH Plus(iPhone版)
三國志 TOUCH Plus for iPad(iPad版)
ジャンル 戦略シミュレーション
価格 1600円/1800円
アプリ内購入 なし
日本語対応 あり
販売元:コーエーテクモ | Version:1.0 / 1.1 | GameCenter:なし | 対応機種:iPhone / iPod touch(iPhone版のみ) / iPad(iPad版のみ) | レビュアー:トシ
評価:2.0(良くはない)
三國志としての基本はできている
最新に直された美しいグラフィック
武将解説やチュートリアルなどおまけ満載
痒いところに手が届かないコマンド
落ちる
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中国後漢末期から統一までの戦乱の時代に活躍した君主の1人となり、中国統一を目指す戦略シミュレーションの定番。
パソコン版から20年以上も続いているコーエーの看板シリーズであり、今作はその1作目を再構成してiPhoneに移植した『三國志 touch』に、仮想シナリオ3つと、オリジナル武将追加、領地データ編集機能を加えたものとなる。

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内政に力を入れて国を豊かにし、臣下となる武将と兵士を集めて他国の領土を奪っていくゲームの流れは1作目にして完成しており、シンプルでも感覚は今にも通じる三國志になっている。
プレイヤーは1つの領地につき1月に1回、内政・外交・軍事などのコマンドから選んで実行できる。

sangoku06
内政では「開発」「施し」で国を豊かにして税収を増やし、武将を探して登用。
「商人」と取引したり、「褒美」で武将の忠誠度を上げることが可能。
外交では兵糧を「焼き討ち」したり、「流言」で敵武将の忠誠心を下げたりすることができる。
即効性のあるコマンドは少ないが続けて使うことで大きな効果のある有用なコマンドが多く、謀略で敵を陥落させている感じがある。
軍事では兵士を雇って「訓練」したり、「出兵」して戦争を行ったり、武将の「移動」をする。

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戦争は六角形のマス目のマップ上で行われ、攻撃・防御側の全武将が順番に行動していくターン制。
移動して攻撃したり、敵を取り囲んで一斉攻撃を仕掛けたり、敵を城から誘い出す計略を使ったり…と初代というわりにかなり色々な行動が取れる。

どちらかが全滅、退却するか、攻めた側はすべての白を占領、防御側は相手の兵糧のあるマスを奪うかで決着する方式。
例外として30日たっても戦争が終わらない場合は、防御側が退却して終了。

内政や外交、そして戦争を繰り返し、中国の覇者になるまで戦い続けることになる。

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移植にあたってシステムが全体的に簡略化され、武将の解説データの追加、音楽・グラフィックが最近のものに差し替えられ、領地のデータ編集(開発度などの編集で、あくまでおまけ程度、オリジナルシナリオが作れるようなものではない)、オリジナル武将追加機能など、豪華なおまけはついている。
特に見所は劉備がぶっこわれているチュートリアル。
丁寧なだけでなく、三國志ファンならクスリとしてしまう面白さも。

ただ気になる点もかなりある。
ゲームの数値を簡略化してテンポ感を上げているのに、コマンドは兵士の再編成や輸送(武将移動を伴わない金・兵糧の移動)がなくて不便で、部分的にはファミコン版よりもストレスが溜まってちぐはぐな感じ。

sangoku09
操作はタッチパネルに合わせて修正してあり、基本的には操作しやすくできている。
が、微妙に展開が遅くて慣れると面倒だったり、なぜか終了ボタンが基本メニューにあるので、ミスすると終了してしまう可 能性(確認があるのでそこまで深刻ではないが…)があったりと、悪くはないけども今プレイすると「惜しい」のは否めない。

最後に、プレイして落ちるのが気になる。
私がプレイしていたところではiPhoneはほとんど落ちなかったがレビューで落ちることが指摘されているし、iPad版はそれなりの頻度で落ち、それはほとんどの場合途中セーブできない戦争の最中で残念だった。

全体を見ると戦略ゲームとして整っているしわかりやすいものの、ゲームとして楽しいかというといまいち。
今更この価格で勧められるかというと…三國志ファンにもあまり勧められない。
「あの三國志の初代をやってみよう」
「懐かしいからとりあえずプレイ」
それ以上のものではないので、購入時はご注意を。

三國志 TOUCH Plusの詳細・DLはこちら(itunes)
三國志 TOUCH Plus for iPadの詳細・DLはこちら(itunes)