
タイトル | マックス・ペイン モバイル |
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ジャンル | アクションシューティング |
価格 | 250円 |
アプリ内購入 | なし |
日本語対応 | あり |
販売元:Rockstar Games | Version:1.0.0 | GameCenter:実績対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad | レビュアー:トシ |
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妻と子供を殺した敵に復讐する主人公の孤独な戦いを描く、ハードボイルドなアクションシューティング。
2001年に発売されたゲームの移植で、ゲームロフトのアクションシューティング『9mm』の元ネタと言われるが、実際にはこちらの方が暗く悲惨な雰囲気が強い。

ゲームは十字キーで移動、画面をドラッグすることで視点変更、銃ボタン、ジャンプボタンという普通のアクションシューティングの構成に「バレットタイム」ボタンがある。
これは映画「マトリックス」で有名な、スローモーションで銃弾を避けながら打ち返すという演出を再現するシステム。

ボタンを押すと画面が暗転し、画面左上の砂時計ゲージが残っている間、時間の動きをスローモーションにして戦えるというもの。
スローの世界では自分も敵もアクションが遅くなるが、プレイヤーは視点移動と射撃操作に集中できるので有利になる。

十字キーと一緒にボタンを押せば、マトリックスでお馴染みの避けながらの攻撃も思うがまま。
全体的に見ると操作性は視点移動で手間取ることがあるものの、ある程度は自動照準が働くので戦闘時はあまり問題は感じない。
最良ではないが、OKといったところ。

また、ゲーム中調べられる箇所に近づくと「!」ボタンが表示され、様々なギミックが動くアドベンチャー的な要素もある。
ストーリー上重要な仕掛けについては主人公の頭の上に「!」マークが表示され、主人公の顔がそちらを向くようになっており、見落としがない。
このゲームが語られるときは「マトリックスみたいなアクション」と言われがちだが、闘いながらストーリーが進む「アクションアドベンチャー」という性格のほうが強い。
実際、私はこのゲームを「ハードボイルドアクション」だと思っている。

天涯孤独となり、復讐のために立ち上がった主人公の独白形式で進むストーリーはまさに孤独。
日本語訳は完璧でいわゆる「洋ゲー」っぽい不自然さがなく、そのセリフを小杉十郎太が硬派に読みあげるのがたまらなく渋い。

ゲーム画面は暗めでハードな雰囲気で、水道を調べれば蛇口をひねることができ、テレビを調べれば番組が流れだす…というような作りこみがあって、これが妙なリアリティを醸し出す。

さらに効果音、ゲーム中に聞こえてくる会話など、全てが世界観をより深める役割を果たしており、主人公が「リアルな世界」でハードボイルドな状況に置かれていることがひしひし伝わってくるのだ。
17歳以上対象のレーティングで残酷表現や下品な表現もあるが、それもまたこのゲームの味である。
断言しよう、このゲームは小杉十郎太とハードボイルドを楽しむアクションであると。
弾が撃ち放題で、終盤までは銃撃戦の難易度が低いというのも「ストーリーと世界を楽しむ」ゲームになっていることの証拠だ。
見た目がちょっと古いし、少し不親切なところが感じられるものの、それ以上に世界の雰囲気作りの素晴らしさがある。
大作として発売されただけあってボリュームもかなりのもの。
250円とは思えないクオリティだ。
iPod touch 4GやiPhone 3GSだと動きに難があったので、iPhone4以上ならおすすめ。
マックス・ペイン モバイルの詳細・DLはこちら(itunes)
動画
ちょこっと攻略
このゲーム、時折行き先がわからなくなることがあるので、その時のためのガイドを。
行き先がわからなくなったときは、大抵何かを撃つと解決する。

扉→錠を撃つ壊れて開く
崩れかけた壁→撃って壊れて通れる
窓ガラスや足元のガラス→撃つと壊れて通れる
など。

何か爆発物(プロパンガスやドラム缶など)を撃つと解決することもある。
あまり前の場所に戻ることはないので、基本的にまっすぐ進んで行き止まったらなにか壊せないか考えてみると良い。
日本人は鍵がかかった扉を壊す、というのがすぐ結びつかない(洋画などでショットガンで扉を壊す描写があり、向こうの人は一般的の模様)とか、海外のお約束を知らないのでこれらが「理不尽」要素になってしまっている感が…。
これもまた洋ゲーが流行らない理由かも。

最後に、一度死ぬとかなり前まで戻される事があるので、気になるプレイヤーは自分でこまめにセーブしておくとストレスがない。
いつでもセーブできるので、保険はかけておこう。