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レビュー 権利的にはギリギリセーフか?でもゲームはアウト。 PAC-LABY 3D

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タイトル PAC-LABY 3D
ジャンル 3D酔い体験ゲーム
価格 170円
アプリ内購入 なし
日本語対応 なし
販売元:SPAC PROD| Version:1.0.1 | GameCenter:なし| 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad | レビュアー トシ
評価:2.0(良くはない)
独特のサイケな雰囲気
視点が移動しすぎて敵が見えない
オンラインプレイに接続できない
3D酔いする
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PAC-LABY 3D…日本語に直すと「パックの3D迷路」といったところか。
正直、新作で見つけたときは苦笑いしてしまった。
『PAC-JUMP』のようなPAC-MAN派生作品のようなタイトルにスクリーンショットはまるっきり赤いパックマン。
迷路が少し立体的だが、どこをどう見ても言い訳のきかないパクリだ。


説明文に目を向けるとオリジナル要素と言うか、「それはパックマンにいらない」と言うしかない要素をクローズアップしていた。
18曲のサウンドトラック、3D対応、オンラインプレイ…。
なんというか、「頑張ったダメ臭」が漂う。
だが、ここまでダメそうだと逆に気になるのも人情。
ということで、話の種に買った『PAC-LABY 3D』が今回紹介するゲームだ。
AppStoreで見つけて気になっていた方は、これを見て満足して欲しい。

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タイトル画面から無駄にジャイロセンサーで視点を動いてしまう上に、操作しづらくて苦戦したがなんとか開始。
大方の予想の通り、内容はドットイート系(マップ上に配置されたドットを主人公に食べさせてステージをクリアするゲームのこと)ゲーム。

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プレイを開始すると、空のハンバーガー容器をカパカパさせているような四角が、サイケデリックな色使いの迷路の上にポツンと置かれている。
そう、主人公は赤いパックマンではなくこの「ハンバーガー容器」である。
赤いパックマンは主人公を食べるために襲ってくるので注意(ナムコに怒られそうな設定)。

左下と右下をタップするとそれぞれ左右に90度方向転換し、前進は自動(つまり、前に道がある場合は止まることができない)。
操作はプレイ出来る程度には快適で、なれると「ああ、こんなパックマン操作もいいかも」と思ってしまう程度にはよくできている。
実際にやってみると口からミサイルを吐いて敵を倒したり、ジャンプで移動したりとオリジナルのパックマンからかなり変化があり、そこまで志の低いゲームではなかった。
が、それで別に面白くなっているわけでもないあたり、期待どおりの空回りっぷり。

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そして、止めにこのゲームをいまいちにしているのがダイナミックな視点移動。
主人公が方向を向き直すたびに迷路がぐるんぐるん回転し、なぜかジャイロセンサーで本体の微妙な動きに合わせてまた画面が回転。
何もしなくても慣性で画面が回転し、目が休まる暇もない。

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さらにこの迷路最大3階層になっており、上下移動とジャンプで画面が上下に揺れる。
敵が見えないのは日常茶飯事、時には何も見えなくなることすら。
そこへ赤いパックマンが襲いかかってくるのだからもう手に負えない。
予想通りはっきりクソゲーである。

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続いて3D機能をオンにしてみる。
すると映し出されるのはすると映し出されたのはメガネを使う3Dでもなんでもなく、分割された画面。
3Dで見るためには別途特別な機器が必要とのことで、あくまでおまけ程度ということか。

最後に、3つ目の売りであった Local-wifi 、 Bluetooth でのオンラインはなぜか接続出来なかった。

ということで、ゲームとしてはいいところなし。
名前も見た目もアレだが、トリップマシーンだからタイトルはともかく内容としては…セーフか?
単純だがノリのいい「18のサウンドトラック」にのって3D酔いを体験するパックマン風トリップマシーンとしての用途には使えるかも。


2011/01/04
3Dの対応が iPhone ネイティブではなく、特殊な装置を使ったものだったので記述を修正。

スタッフコメント
トシ

まあ、ネタということで。
なんというか、サブカル臭が漂うトリップマシーンとしてならあり…か…?
ある意味雰囲気を購入するアートのようなものなので、動画を見て気に入ったら手を出してみるのもいい…ような。
うーん、やっぱりなしで。

PAC-LABY 3Dの詳細・DLはこちら(itunes)

動画