タイトル |
Greed Corp Greed Corp HD |
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ジャンル | 戦術ボードゲーム |
価格 | iPhone版 250円 / iPad版250円 |
アプリ内購入 | なし |
日本語対応 | なし |
販売元:Invictus | Version:1.0.1 | GameCenter:独自実績有 | 対応機種:iPhone / iPod touch用 もしくは iPad用 | レビュアー トシ |
スピーディな展開 |
独特のルールで楽しめる陣取り合戦 |
マルチプレイはバランスが取られていない |
Greed Corp(強欲な企業)はその名の通り、資源をめぐって争う企業のお話。
4つの企業が美しい惑星に資源採取ロボットを送りこんだ…もちろん、ライバル企業に資源を渡してはならない。
他社を排除し、独占するのだ!
高低差のあるヘクス(六角形)マップで資源を採取し、ロボットたちが戦った後の土地はもうボロボロ。
ダイナミックに土地が隆起する様は見ごたえがあるが、終わってみると資本主義を皮肉ったような味すらある。
ゲームは最大4人までのプレイヤーが画面上の Walker と呼ばれるユニットを動かし、敵がいなくなるまで戦うターン制の戦術シミュレーション。
ユニットは領土内なら最大3マス、それ以外の土地へは1マス1ターンのうちに移動でき、一度ユニットが通ったヘクスはそのユニットのプレイヤーの領土となる。
敵の領土はユニットが侵入すれば上書きでプレイヤーの領土になるが、敵ユニットが守っている場合は戦闘となる。
これは単純な計算で、1ユニット送り込むと敵のユニットを1ユニット撃破できる仕組み。
例えば敵が7ユニットで守っている土地に6ユニット移動させると、敵のユニットは残り1ユニットとなる。
そこにさらに1ユニット送ると敵は全滅して晴れてそのヘクスは自軍の領土となるわけだ(ユニットが残らなくても攻め込んだ側の土地になる)。
そのヘクスに建物があった場合は、それも含めてプレイヤーのものとなる。
建物は3種。
毎ターン始めにゴールドが貯まり、プレイヤーはそれを使って建物を立てる。
中でも重要なのがまず Harvester(収穫装置)。
自軍のターンの始めに収穫装置のあるヘクスと隣接するヘクスの地盤を沈下させ、資源を採取することでゴールドを増やす建物だ。
が、資源を採取するほどに地盤が沈下し、最後には地面はひび割れ、そのヘクスが粉々に砕け散ってしまう。
自軍の領土を減らす代わりにゴールドが貯まるわけで、下手な場所に建ててしまうと自滅しかねない。
一度建てると止めることができないため、敵の陣地近くに作って敵の土地をなくしたり、強力な敵と隣接しているときにわざと土地を壊して足止めするなど様々な使い方ができる戦術の要だ。
つづいてユニットを生産する Armory(兵器工場)。
遠くの敵を攻撃し、ヘクスを沈下させる Cannon(砲台)がある。
また、ゴールドはユニットの生産、砲台の弾を装填、輸送機を購入する用途にも使う。
輸送機はとにかく高価だが、ユニットを画面上の好きな場所に送り込めるスペシャルなもの。
後半戦の鍵を握る。
時間と共に土地が崩れていくので「待ち続ける」展開にならず、テンポよく短時間で決着がつくゲームになっており、操作もプレイしてみると非常にわかりやすい。
PC・家庭用機さまざまなハードで出ており、海外評価が高いのもうなずける。
ゲームモードは1人用のキャンペーンと、非同期のオンライン対戦がある。
キャンペーンは独特のルールのもとで AI を相手に戦っていくのは楽しく、これだけで値段分は元を取った気分になれる。
しかし、もう1つの売りであるオンラインはかなり難点を抱えている。
まず人がいないのでなかなかマッチしない。
そしてなにより、このゲームは圧倒的に先手有利。
なれれば先手はまず負けないようになっているため、対戦には向かない。
囲碁では先手が有利なため、コミと呼ばれるハンデが先手につくが、このゲームのマップはほとんど平等。
オンラインが過疎になるのもちょっと頷ける内容。
ということで、1人用のボードゲームと割り切って遊ぶのであれば見た目の演出も楽しく、おすすめ。
強欲な企業の手先になって、星を荒らして勝利を勝ち取ろう。
スタッフコメント
トシ
戦術ゲームだが、面白さとしてはボードゲーム的。
ボードゲーマーにおすすめ。
独特の焦土戦術はオリジナリティがあって楽しいので、調整不足は残念。
iPhone版Greed Corpの詳細・DLはこちら(itunes)
iPad版Greed Corp HDの詳細・DLはこちら(itunes)