レビュー:Emissary of War
タイトル:Emissary of War
ジャンル:RPG
価格:無料
アプリ内購入:追加シナリオ85円
日本語対応:なし
Retina 対応:あり
販売元:Cedar Hill Games | Version:1.0 | GameCenter:実績対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch / iPad
総合評価:2.5(楽しめる)
+分かりやすく操作しやすい
-プレイ時間が短め
-やり込み要素がない
Emissary of Warの詳細・DLはこちら(itunes)
『Emissary of War』は剣士の主人公を操作しつつ、仲間に指示をだしながら敵をなぎ倒していくハック&スラッシュタイプ(敵をひたすらなぎ倒し、宝を奪って進んでいくアクションRPGの総称)のアクションRPG。
開発した Cedar Hill Games は『バルダーズ・ゲート』など名だたるハック&スラッシュゲームを開発してきた BioWare 社のベテランスタッフが独立してできたものということで、海外では発売前から注目されていた。
このゲーム最大の美点はその操作性。
目的地をタップするだけで移動してくれる目的地指定方式の移動で、移動ルートを選択する AI が優秀なのでストレスなく移動してくれる。
敵を攻撃するときは攻撃する敵をタップすれば倒せるまで自動で攻撃。
何もしていないときに攻撃されれば、自動で反撃してくれる親切ぶり。
プレイヤーのやることはターゲットを定めること、怒りゲージ(敵の攻撃を受けているうちに溜まる)を消費して必殺技をうつぐらいか。
プレイヤーの行動にストレスがなければ、仲間への指示も同様にストレスフリー。
仲間の行動は半分オートで通常は自動的に攻撃を続けてくれる。
何か他のことをさせたい場合、右下にあるボタンから使いたい技を選択すると勝手に対象を選んで技を使ってくれる。
この選択がなかなか賢く、攻撃技は現在攻撃している対象に、回復技はプレイヤーと仲間を比べてピンチな方に…とやはりストレスがない。
また、古い iPhone / iPod touch でも動作するにもかかわらず、ゲームの見た目はそこそこいい。
ただ主人公はくどい顔をしたオヤジで、仲間の造形も含めて間違いなくザ・洋ゲー。
ステージの合間に挿入されるストーリーパートは、英語がわからなければ「くどい顔のオヤジだなぁ」ぐらいしか思うことはない(笑)
プレイ感覚は超簡易版のライトなバランスのディアブロといったところ。
操作を理解して普通に進めていれば道中の敵にはほぼ負けることはない。
ちょっと厳しい場所で負けたとしても、自動セーブのポイントからやり直すことができる。
主人公と仲間のパワーアップは経験値ではなく、道中に落ちているルーンストーンを消費して行う。
攻撃力やHPなど、プレイヤーの好みで自由に割り振ることができるが、1回のパワーアップではイマイチ効能が実感がないのが難。
また、パワーアップアイテムをきっちり取っていけば全ての能力がほぼマックスになるので、プレイヤーごとに差のあるキャラクターにはならない。
主人公の必殺技と仲間の技を増やすのはお金の出番。
武器を購入すれば持ち替えて必殺技を変更でき、ポーションを購入すれば仲間の技が増える。
さて、ここまでで察しの良い方はわかったと思うが、このゲームは微妙である。
グラフィックや操作性は良い。
「ディアブロっぽいゲームをタッチパネルでやるならどういう操作がいいか」
という事については
「このゲームが1つの回答だ」
というぐらいよくできていると思う。
だが、ゲーム部分はディアブロの面白い部分を取り去ったようなでき。
アイテムを強化する楽しみもないし、キャラクターのカスタマイズもあまり強化している実感がない。
キャラクターには技があるが、使い分ける必要があっても楽しむほどには劇的な変化や演出がない。
なんとなく進める分にはまあ楽しいし、無料分だけでもそれなりに遊べるので暇ならDLしてみるのはあり。
追加シナリオを購入しても2時間以内で終わってしまうが、どちらかというとあまり奥が深くないシステムでは飽きる寸前で終わるぐらいのちょうどいい長さと言えるだろう。