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レビュー:デススマイルズ

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タイトル:デススマイルズ
ジャンル:横スクロールシューティング
価格:1000円
販売元:Cave | Version:1.0 | GameCenter:実績・ランキング対応 | 対応機種:iPhone / iPod touch

総合評価:3.5(かなり面白い)
Seng Zhouの評価:5.0(名作)※
+フレームレートが高い
+レスポンスが良い。
+アーケード版の忠実な移植
+難易度が低く始めやすい。
+iPhoneモードのアイテム収集が楽しい
ーアドオン課金が未知数

デススマイルズの詳細・DLはこちら(itunes)
体験版デススマイルズ LITEの詳細・DLはこちら(itunes)

デススマイルズはiPhone横スクロールシューティングの最高傑作。
難易度が低く、操作がしやすく、やり込み要素も多く、初心者でも始めやすい
iPhone モードには Isotope や Solomon's Keep のようなショップ機能があり、お金を貯めてアイテムを購入し自機を強化できる
クリアした後もアイテムを集めるために何周もする動機づけになっている。

デザインは、萌えキャラとゴシックロリータと西洋的魔法世界で、魔法少女が怪物を倒していくわかりやすい雰囲気。
中身は、シューティングゲームの老舗ケイブらしく派手な演出と緻密なゲームデザインで爽快感がある
シューティングファンが買うのは当然として、日頃シューティングをプレイしない人にもオススメ出来る楽しいゲームだ。

無料体験版で1ステージプレイ出来るので、ヌルヌル動くシューティングゲームを体験してみて欲しい。

■デススマイルズの歴史■
deathsmiles
2007年にアーケードで稼働し、2008年にマイナーチェンジバージョンのメガブラックレーベルがリリース、2009年 Xbox360へのケイブ参入タイトルとして移植され、今回 iPhone 版が発売される運びとなった。
続編のデススマイルズ2は2009年にアーケードで、2010年にXbox360版が発売されている。
ケイブでは2001年に発売されたプロギアの嵐以来の横スクロールシューティングだったが、その後デススマイルズ2や赤い刀などの横シューをがさらに発売されたのは、デススマイルズの成功と評価の高さがあればこそだろう。
このデススマイルズの歴史はOPTION→Historyでも確認できる。

■ケイブの iPhone シューティングの歴史■

dodonpachi012010年4月に縦シューティングのエスプガルーダIIで app store に参入。
iPhone 3GS以降のみに対応しており、当時主流の3Gをバッサリ切り捨てたことと引換に、派手な弾幕とスムーズな操作感を実現してゲーマーの注目の的となった。
その後2010年8月に同じく縦シューティングの怒首領蜂大復活を発売、2010年11月に全方向シューティングの虫姫さまBUG PANICを発売した。
ケイブのゲームは全て3GS以降の新しい機種(メモリ256MB以上)のみに対応し、Retina DisplayやiPad解像度にも対応していない。
最新機種においても敢えてゲームを低い解像度に抑える事で、ケイブらしい派手な演出をiPhone上で実現しつつ、同時に高いフレームレートを維持している。

デススマイルズはそんなケイブシューティングの中でも最もスムーズな動きを実現した、ケイブの技術の結晶と言える。

■システム■

横スクロールシューティングで、左右の撃ち分けをしながら進む
全7+1ステージ、3段階の難易度。
フルオートショット、左右撃ちの切り替え。ショットとレーザーの切り替え。
ボム。オートボム機能。自機の近くの敵を自動的に攻撃するロックショット機能。

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複雑なシステムだが、左右の切り替えだけ出来れば、とりあえずクリアは可能である。
地形に当たってもダメージは無い。

■操作■
相対タッチの自機操作とボタン操作の組み合わせ。画面の向き以外は怒首領蜂大復活に似ている。
横画面シューティング向けの工夫が多く、画面が指で隠れにくいようになっている。

ボタン配置は4種から選べる。(OPTION→SETTING→LAYOUT)
ボタン配置は左手で自機操作する場合はAを、右手で自機操作する場合はBを選ぶ。
CとDは両手を使い分ける、、、ものと思われる。

画面サイズは3種から選べる。(OPTION→SETTING→SCREEN)
画面サイズは大きい方が迫力もあって見やすいが、まずは「Small」で試して、慣れたら大きくすると良いかもしれない。

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■iPhoneモード■

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プリンセスティアラの新ストーリーは、アーケード版やXbox360版とも異なり、iPhone独自である。音楽も新しい。
また、武器や防具を装備するRPG的なシステムも採用されている。武器や防具は拾ったり買ったりして入手する。
これによってアイテムを集める楽しみが増えるし、お金を貯めて強力な装備を用意すれば難易度も下げられる。
(※iPhoneモードのストーリーはドラマCDと関連している? )


■アーケードモード■

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4種の自機のうちの1つでプレイする。アーケード版の忠実な移植で、操作感は異なるが再現度はそれなりに高い。
ステージ毎に難易度を選べる。
使い魔自動回転機能やオートボムが付いていて、タッチパネルでも操作しやすくなっている(オプションでOFFに出来る)。


■欠点■
一部欧文フォントが見づらい。見づらいと言うか判読出来ない文字がある。
画面右上バックボタンの仕様が変で、時と場合によって異なる挙動をしている。
ショップ起動時のダイアログの仕様がおかしい。馬鹿正直に待つと10秒待たされる上にアドオン課金の予告がなされているが現状では課金出来ず、価格の相場もわからない。

■まとめ■
自機が指で隠れやすい横スクロールシューティングはプレイヤーがある程度慣れなければならない。
デススマイルズiPhoneモードは、プレイヤーが慣れやすくなるように、繰り返しプレイして貰えるように調整されていると感じた。
プレイヤーはアイテムや資金を求めるうちに、何度も同じステージをプレイし、自然と指の置き方が上手くなって行く。
デススマイルズの操作は過去の横シュー( R-Type や Flying Hamster )を研究し改良した上で、
更にゲーム性自体に手を加えて、プレイしやすくしたもの
と言えると思う。
これまでのiPhone横シューの苦難を知っている人も繰り返しプレイすれば楽しめると思う。

※…Seng Zhouさんは「自分には(十分良く出来ている)ケイブシューティングを減点する動機がない」という理由で評価5.0。
ただし、本人より「ゲームキャストの基準とズレているかもしれない」という話があったため、今回は2人別々に評価をつける事となった。
シューターから見れば5.0、普通に見ても面白いのは間違いない。