Distimoのレポートによれば、AndroidとiOSでは市場にまだまだ圧倒的な差があるとのこと。
合計20万アプリを突破し、破竹の勢いでAppleに迫っているように見えるAndroid。
しかし、華やかに見える発表と裏腹に、市場としてはまだまだ寒い状況のようだ。
売れないAndroid
上の図が何かと言うと、Androidアプリの80%が100以下のDL数、16%が1000未満、50000DLを突破するのは0.1%という非常に厳しいデータ。
世界中の合計で、Android Marketでは96本のアプリが500万DLを達成したが、これらはすべて無料。
有料アプリケーションのこととなると、200万DLを超えたものが2本あるのみ。
これは世界全体でのAndroid市場の今までの数値を合計したデータだが、AppStoreだと米国の売上だけで200万DLを超える有料アプリが2ヶ月に6本も出現しているという。
ゲームなし
さらにゲームキャストとしては悲しい事実。
世界合計で25万以上のDL数があるゲームは5つしかGoogle Android Marketにない。
そして、iPhoneのアメリカ市場だけでApp Storeは2ヶ月ごとに10本ゲームが25万以上のDL数となる。
アプリの売上の比率から言ってAndroidはゲームの割合が低く、iPhoneがゲーム機として認知される一方、Androidユーザーはその他のアプリを好む傾向にあるようだ。
個人的にはAndroidではAngry Birdsなどのゲームが無料の広告モデルで提供されているのも大きいと思う。
無料の良いゲームがあることで、有料のゲームは売れづらくなっているはずだ。
このあたりのビジネスモデルは会社それぞれなので「有料アプリ」という枠でくくるとことさらAndroidが弱くなるということはあるだろうが、それでもあんまりな数といえる。
上の表は1月トップチャートに載るアプリの本数。
Androidはtop300に350程度しか乗らないのに対し、AppStoreは800ものアプリが顔を出す。
つまり、Android Marketの人気ランキングの更新は遅いためユーザーに多様なアプリを紹介する機会を逸しているというのがDinamoの見かた。
16日に改善したとのことだが、効果が出るまではだいぶかかるだろう。
Androidの夜明けはまだまだ遠そうだ。
なお、資料はこちらからDLできる。